
面白かった!
僕は1975年のオリジナル東映版をテレビで繰り返し観ており、あの見応えを上回るのは容易ではないだろうと思っていたのだが、樋口真嗣監督が優るとも劣らない傑作に仕上げている。
東映版が東京発博多行の東海道新幹線下り〈ひかり〉109号だったのに対して、こちらネトフリ版は青森から東京へ向かう東北新幹線上りの〈はやぶさ〉60号。
時速100キロ以下になったら起動する爆弾が爆発すれば、今回は終点の東京駅全体が火の海となり、首都機能はもちろん、全国の鉄道網にも甚大な被害をもたらす、という設定である。
オープニング、レールの上を滑るように発車するはやぶさの車輪を捉えたカットが素晴らしい。
そこからドローンによる俯瞰に変わり、東北の山間をグリーンのはやぶさが走っていく姿は、新幹線ってこんなにカッコよかったんだと思わせる。
東映版の見せ場でもあった上りから下りへの切り替え場面も迫力たっぷり。
その後も、東京駅に近づくにつれ、現代のVFXを駆使したスピーディーでスペクタキュラーなド迫力シーンが次から次へと展開される。
主人公の車掌・草薙剛、JR東日本新幹線総合指令所総括司令長・斎藤工はどちらも、東映版の千葉真一、宇津井健に匹敵する熱演。
東映版のファンが少々首を捻るとすれば、犯人像の設定と動機だろうが、これは視聴者の好みと受け止め方次第でしょう。
オススメ度A。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑