弾丸弔問🚄🙏

この単線のプラットに40年ぶりに降り立ったときは、特別な感慨がありました

きょう、やっと、先日亡くなった恩人の家へ線香をあげにお訪ねすることができました。
お寺でもある目的の場所は、神鉄有馬線五社駅(画像)から、クネクネと続く石段を上って徒歩1分。

越し方を振り返ると、この石段を上ったのは、大学を卒業した1986年以来だから、実に40年ぶり。
もっと昔の、まだほんの子供だった頃から、恩人の方にお世話になった思い出は数え切れません。

それなのに、恩人のお通夜と告別式の日取が、入院中の僕のお母さんとの面会、主治医との面談と完全に重なってしまい、駆けつけることができなかった。
その旨、御子息にお伝えして了承をいただいてはいたけれど、この悔恨がきょうまで、胸のつかえになっていたのです。

それから1週間、きょうは恩人の御子息に歓迎していただき、哀しみを感じながらも、懐かしさと温かさに溢れた時間を過ごすことができました。
お通夜と告別式に列席できなかったのは残念でしたが、代わりに御子息たちとゆっくり旧交を温めることができたことは、とても、とてもよかった。

これもきっと、大恩ある故人のお手配でしょう。
と、勝手に思うことにします。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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