
竹原にもお好み焼きの名店はいろいろありますが、前回と今回はお昼に実家に最も近い店に足を運んできました。
開店15年、昨年までは老夫婦ふたりでやっていたけれど、最近はご主人の体調が芳しくないそうで、ママさん(田舎風に言えばオバチャン)がひとりで切り盛りしている。
先日は、11時50分ごろから12時半までのランチタイム、客が僕ひとりしかいなくて、こんなにヒマで大丈夫かと思った。
が、ママさん曰く「今は私ひとりだから、これぐらいがちょうどいいのよ」とのことなので、店名はあえて記しません。
この店に初めて来たのは2014年、母親が近所の病院に入院していたころ。
お見舞いに来てくれた親戚の方々にお昼ご飯を振る舞わなければならないと、父親とともに一族のみなさんをお連れしたのが最初だったと記憶している。
あれから11年、父親は亡くなり、親戚の方々何人かも鬼籍に入り、まだ生きている母親は当時と同じ病気で同じ病院に入院している。
ママさんとそんな昔話をした後、店を出る間際に思わず「この店はずっと続けてくださいよ!」という声が口を突いて出た。

そろそろ帰京の日が迫っている中、きょうは竹原シティホテルの和風レストラン〈竹亭〉でお昼ご飯。
メニューの名前こそ「ハンバーグ&エビフライ定食」だけど、昭和のホテルの定食らしく、茶碗蒸し、揚げ出し豆腐、味噌汁はにゅうめん入りとおかずがいっぱい。
この店は両親が足繁く通っていたところで、父親が亡くなった後も、僕が母親を連れて行ったことがある。
さぞかし懐かしさに感激してくれるかと思いきや、「全然メニューが変わっとらんねえ。何遍も食べたもんばっかり」。
それでも、刺身定食を注文すると、しっかり食べていました。
今入院中の母親には、「また美味しいもん食べに行こうねえ」と言っています。
