『スノーピアサー シーズン2』(全10話/Netflix)😉

Snowpiercer
各話44〜53分 全10話計473分 2021年 アメリカ=Netflix 16+

人類が温暖化を食い止めようと化学薬品をばらまいたら、過ぎたるは及ばざるがごとしで、氷に覆われた極寒の惑星と化してしまった地球が舞台。
人類は地球上の周回路を走る列車「スノーピアサー」の中だけでしか生きられず、ここで様々な愛憎劇や階級闘争が繰り広げられる。

シーズン1映画版とは大きく異なり、スノーピアサーの開発者ウィルフォードが、実は列車に乗っていない、という設定になっていた。
スノーピアサーの支配者は客室乗務員のリーダー、メラニー(ジェニファー・コネリー)、機関士のベン(イド・ゴールドバーグ)とハビエル(ロベルト・ウービナ)の僅か3人。

そのスノーピアサーに地球を巡るもう1台の列車ビッグアリスが強引に連結して、ここからスノーピアサーにやってきた機関士がメラニーの娘アレックス(ローワン・ブランチャード)。
実は、ウィルフォード(ショーン・ビーン)はこのビッグアリスに乗っていて、スノーピアサーをメラニーから取り返そうと執念を燃やしていたのだ。

一方、スノーピアサーでは最後尾の住人(テイリーと呼ばれる)のリーダー、レイトン(ダヴィート・ディグス)が革命に成功し、1等車との力関係を逆転。
反目し合っていた警備係ベス(ミッキー・サムナー)、客室担当ルース(アリソン・ライト)を味方につけ、スノーピアサーの階級社会を民主主義社会に変えようと奮闘するのだが。

メラニーとアレックスの親子ゲンカ、レイトンと元妻ザラ(シェイラ・バンド)のラブストーリーなども絡んで、この先どうなることかとハラハラさせるながら全10話を一気に見せる。
ただ、レイトンとウィルフォードの力関係が簡単に何度も引っ繰り返っているあたりは、ちょっと展開が性急過ぎる気もした。

本筋とは関係ないけれど、ウィルフォードとの対決に敗れたレイトンとルースがぶち込まれる排泄物処理車両の描写も印象に残りました。
テレビドラマは無視しがちなディテールで、ああ、なるほど、やっぱりこういう車両もあったのか、なきゃいかんわな、と妙に納得させられた次第です。

で、今は暇を見つけてシーズン3を観てるんだけれど、だんだん冗長になってきた感が強い。
今年中にシーズン4までコンプリートできるかどうか。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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