『ゴジラxコング 新たなる帝国』(WOWOW)😉

Godzilla x Kong: The New Empire
117分 2024年 アメリカ=ワーナー・ブラザース 日本配給=東宝

レジェンダリー・ピクチャーズ製作の〈モンスター・バース〉シリーズ第5作で、『ゴジラvsコング』(2021年)の続編。
ファンタジーとしてはよくできているが、正直、僕のような昭和時代からのゴジラファンで、『ゴジラ-1.0』(2023年)に感動した向きにはお勧めできない。

このシリーズのゴジラは前作から完全な〝正義の味方〟と化しており、オープニングでローマに〝悪役怪獣〟スキュラが現れるや、人類を救うために大暴れして見せる。
コングは前作で設定された地下の空洞世界に棲んでいて、前作で意気投合した?ゴジラとタッグを組み、地下を支配しようとする巨大類人猿スカーキングの軍団と対決する、というのが大まかなストーリー。

今回はゴジラ、コングの味方としてモスラ、スカーキングが操る怪獣としてアンギラス(本作での名称はシーモ)が登場するのだが、このデザインがまったくいただけない。
モスラはオリジナルとはかけ離れた一昔前の昆虫モンスターのようで、アンギラスもアメリカ映画特有のトカゲを思わせるビジュアルに変えられている。

気難しいゴジラファンだったら、この2匹が出てきたところで激怒するのではないか。
子供連れでのんびり楽しむ映画としては非常によくできてるんですけどね。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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