『江戸川乱歩の美女シリーズ20 天使と悪魔の美女 白昼夢』(BS松竹東急)😉

139分 初放送:1983年1月1日PM9:02〜 製作:テレビ朝日
BS松竹東急再放送:2024年12月29日PM0:00〜

天知茂版明智小五郎が人気絶頂を誇っていたころ、1983年の元日に特別番組として放送された1本。
正月特番だからか、「美女」にも往年のトップ女優、高田美和、鰐淵晴子、美保純、それにアイドルの高見千佳ら当時の人気タレントをそろえている。

高田は前年に子役時代からのイメチェンを図り、日活ロマンポルノ『軽井沢夫人』(1982年)に出演したばかりで、本作でも地上波テレビドラマにしては大胆な脱ぎっぷりを披露している。
ロマンポルノの売れっ子だった美保も鰐淵とからむレズシーンで乳房を見せているなど、80年代ならではの〝サービス映像〟がたっぷり。

事件の鍵を握る大富豪役・中村嘉葎雄の変態ぶりが堂に入っていて、妻の高田の情事を覗き見したり、主治医の鰐淵と SMプレイに興じたり。
クライマックスでは鰐淵の奸計にハマった天知が、半裸で緊縛されたあげく、ローソク責めに遭わされる。

よくこんなシーンを地上波で、しかもお正月に放送できたものだと、あきれるやら、吹き出したくなるやら。
タネ明かし、どんでん返しも強引極まりなく、昭和のドラマとしてもかなりの無理があるが、このシリーズお約束の展開だと思って笑って楽しみましょう。

監督はB級アクション映画の俊英として売り出していたころの村川透。
そこそこ楽しめてハズレの少ないシリーズであることは確かなので、BS松竹東急には来年もぜひ再放送を続けていただきたい。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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