『アメリカ沈没』(WOWOW)😑

America Is Sinking
84分 2023年 アメリカ=アサイラム製作
日本劇場未公開 日本DVD発売:2024年

本作の製作会社アサイラムはB級以下のZ級低予算ホラー、ディザスター、スプラッター作品のオリジナルビデオを多数製作しているカリフォルニアのプロダクション。
そんなところがオープニング・クレジットに「創立25周年記念作品」と銘打っているのだから、当然クソみたいな映画に決まっている。

北極で地殻変動を調査していた科学者チームが突然地震に襲われる出だしから、演出、CG、ともにお粗末極まりなく、緊張感のカケラもない。
大体、北極でパソコンをつついているだけで、「このままでは48時間で北米大陸は沈んでしまう!」なんてことがわかるのか。

北極の氷が溶けてフロリダ州やワシントン州が津波に襲われる見せ場も、昭和時代の東宝特撮映画のほうがよっぽどマシというレベル。
さすがにそれだけではサミシイとでも考えたのか、ところどころにハリケーンの被害で水浸しになった住宅地のニュース映像を挟んでいるが、日本なら被災者が激怒するぞ(アメリカも同じか)。

この国家的危機に立ち向かうのは科学者、軍人、政府関係者合わせて10人にも満たない。
将軍役は若いころのニック・ノルティに似ているなあ、と思ったら、66歳になったマイケル・パレだった。

まあ、どうせアサイラムならではのゴミクズ映画なんだろう、とタカをくくって観ていれば腹も立たない、というより、そういうツッコミを入れながら楽しむエーガです。
DVDを新品で買ったら4000円以上もするからお勧めはしませんが。

オススメ度D。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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