本作の製作会社アサイラムはB級以下のZ級低予算ホラー、ディザスター、スプラッター作品のオリジナルビデオを多数製作しているカリフォルニアのプロダクション。
そんなところがオープニング・クレジットに「創立25周年記念作品」と銘打っているのだから、当然クソみたいな映画に決まっている。
北極で地殻変動を調査していた科学者チームが突然地震に襲われる出だしから、演出、CG、ともにお粗末極まりなく、緊張感のカケラもない。
大体、北極でパソコンをつついているだけで、「このままでは48時間で北米大陸は沈んでしまう!」なんてことがわかるのか。
北極の氷が溶けてフロリダ州やワシントン州が津波に襲われる見せ場も、昭和時代の東宝特撮映画のほうがよっぽどマシというレベル。
さすがにそれだけではサミシイとでも考えたのか、ところどころにハリケーンの被害で水浸しになった住宅地のニュース映像を挟んでいるが、日本なら被災者が激怒するぞ(アメリカも同じか)。
この国家的危機に立ち向かうのは科学者、軍人、政府関係者合わせて10人にも満たない。
将軍役は若いころのニック・ノルティに似ているなあ、と思ったら、66歳になったマイケル・パレだった。
まあ、どうせアサイラムならではのゴミクズ映画なんだろう、とタカをくくって観ていれば腹も立たない、というより、そういうツッコミを入れながら楽しむエーガです。
DVDを新品で買ったら4000円以上もするからお勧めはしませんが。
オススメ度D。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑