テレ朝『土曜ワイド劇場』で人気を博していたこのシリーズ、1985年に明智小五郎の天知茂がクモ膜下出血のために54歳で急逝したため、1986年から北大路欣也が名探偵役を引き継いだ。
本作はその4本目で、『蘇る金狼』(1979年)、『野獣死すべし』(1980年)など、松田優作主演のアクション映画でも知られた村川透が務めている。
鎌倉で趣味のバードウォッチングをしていた明智が、通りかかった洋館の前で女主人(水野久美)が背後から突き落とされそうになっているところを目撃。
すぐさま大声を出したら背後の手が引っ込み、明智が女主人の娘(真野響子)について洋館の中へ入ると、そこは常連客ばかり3人が泊まっているペンションになっていた。
やがて、常連客たちはそれぞれ女主人と肉体関係を持っていて、彼らの情事を天井から覗き見している「屋根裏の散歩者」がいることがわかってくる。
その背景にはさらに、金銭がらみの思惑、屋敷に隠された財宝の存在があった、という展開はいかにも1980年代の『土ワイ』的荒唐無稽さで、いま観ると結構笑えます。
明智役の北大路は天知ほどハマってはいないが、場面が変わるたびにジャケットとネクタイのコーディネートを変えており、これが現代でも十分通用するほどいちいち決まっている。
さすが、昭和の銀幕スターは違いますな。
オススメ度B。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑