『エクスペンダブルズ ニューブラッド』(WOWOW)🤨

Expend4bles
104分 2023年 アメリカ=ライオンズゲート R15+
日本公開:2024年 配給:松竹、ポニーキャニオン

このシリーズは2010年の第1作は試写会、2012年の第2作はWOWOW、2014年の第3作は映画館、それから10年後に製作されたこの第4作はまたWOWOWで観た。
1時間40分ちょっと、退屈させずに最後まで引っ張る見せ方は健在ながら、御年78歳のスタローンはさすがにくたびれた感は否めず、脇を固める傭兵部隊エクスペンダブルズのメンバーも少々スケールダウンしている。

第1作の売り物だった共演者はアーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリスとスタローンの2大ライバルをはじめ、ドルフ・ラングレン、ジェット・リー、ミッキー・ロークが登場。
第2作は上記の顔ぶれ(ロークを除く)に部隊の助っ人としてチャック・ノリス、悪役としてジャン=クロード・ヴァン・ダムが加わった。

第3作はウィリスが抜けたものの、エクスペンダブルズにアントニオ・バンデラス、ウェズリー・スナイプスが参加し、CIAの後ろ盾としてハリソン・フォード、珍しく悪役としてメル・ギブソンが出演。
こういう名だたる元アクションスターたちがエクスペンダブルズ=消耗品、使い捨の山の一員として懸命に「老骨に鞭打って頑張ってる」感をアピールしているところに、このシリーズの最大の面白さがあったのだ。

しかし、本作では78歳となったスタローンの見せ場はほとんどなく、アクションや格闘はほとんど弟分のジェイソン・ステイサム任せになっている。
新キャラクターもミーガン・フォックスとアンディ・ガルシアくらいで、敵にもヴァン・ダムやギブソンのような元主役級のスターがいない。

まあ、それでもつまんないとは言いませんけど。
スタローンはいつまでこういう自虐路線を続けるつもりなんだろうね。

オススメ度C。

A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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