東スポが(一日だけごく一部)「赤スポ」になった日

11月6日付夕刊最終面

まさか、あんなに派手な紙面になり、3ページにわたって自分の署名記事が載るとは思わなかった。
きのう発行された東スポ(6日付夕刊、中京スポ、大スポも同様)、最終面と2面にDeNAの日本一特集記事、3面に連載コラム『赤ペン‼︎』と、A先生の記事が一挙3本も掲載されたのです。

最終面の三浦監督ものは日本シリーズ第6戦 (3日)の試合前にあらかた書き上げていました。
この記事は当初から、DeNAが日本一になった場合、翌日の九スポ(5日付朝刊)、翌々日(6日付夕刊)の東スポに掲載される予定になっており、DeNAの優勝決定直後に紙面を組む必要があるため、アンコの原稿を試合終了までに送っておかなければならなかった。

3日は大恩ある柴孝也先生(元慈恵医大教授)の葬儀に参列することになっていたので、少々早起きして外出する前に全体の3分の2ほどを執筆。
その後、ハマスタの記者席で残りを書き終え、試合中に微調整を行った後、九スポ、東スポのデスクに送った。

「東スポ餃子大好き」という中見出しが効いていますね。
こういうクスリとさせるレイアウトは、WEBでは出せない紙面ならではの妙味でしょう。

6日付夕刊2面

最終面以上にWEBを超えるド迫力を感じさせたのは、2面に掲載された打撃コーチ・田代富雄さんの優勝手記。
ビールかけで大はしゃぎする田代さんの写真をデカデカと載せ、その横に現役時代の大洋のユニフォーム姿、下にご本人直筆のサイン色紙を配したセンスが素晴らしい。

手記の取材はベイスターズが福岡滞在中に宿泊していたホテルで行い、1日の移動日、福岡から東京へ向かう新幹線のぞみの車中で執筆。
5時間もあったからゆっくり仕上げることはできたものの、すでにバリバリだった背中がますます硬くなり、ほとんどカチンカチンになっちゃった。

6日付夕刊3面

続いて3面には連載コラム『赤ペン‼︎』。
こちらは阪神の秋季キャンプで「全面禁煙」が断行された話題を取り上げました。

CSファーストステージ第1戦から日本シリーズ最終戦まで、1試合の休みもなく取材を続けて、最後の最後にこういう形で東スポの紙面を飾れたことはライター冥利に尽きます。
ご協力いただいた東スポ運動部の方々、ベイスターズの三浦監督、田代コーチ、広報部のみなさん、メディア各社のみなさん、本当にありがとうございました!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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