ハマスタ最終戦でヒシヒシと感じた〝人事の秋〟⚾

ハマスタ正面玄関の東と牧もきょうで見納め

今季も足繁く通ったハマスタも、きょうのDeNA-阪神が今季最終戦。
DeNAは明日以降、アウェーでの中日戦3試合を残しているが、阪神はきょうレギュラーシーズンの全日程を終了する。

そんな折も折、スポーツ報知が突如、阪神・岡田監督が今季限りで退任、次期監督の最有力候補は藤川球児氏だと伝えた。
デイリースポーツ、日刊スポーツなどもネットに後追い記事をアップし、時事通信も追認する記事を配信。

おかげでハマスタに集結したメディア各社のトラ番記者は試合前から騒然とした雰囲気。
午後4時から阪神の球団社長が囲み取材に応じ、現時点で公表できることは何もないと火消しに努めていたものの、こういう騒ぎは一度火が点いたらなかなかやむものではない。

来週12日から本拠地・甲子園できょうと同じDeNAとのCSファーストステージに突入するが、この監督人事騒動がチームや選手の士気にどう影響するか。
下馬評では阪神が有利とされているものの、過去にはDeNAが2017年のCSで阪神を破ったこともあり、成り行きが注目されます。

そのDeNAはきのう3年連続CS進出を決めたばかりとあり、前日までのピリピリした雰囲気は雲散霧消。
三浦監督、明日先発予定の浜口が、試合前の囲み取材でCSへの意気込みを語っていた。

また、戦力外通告を受けた大和、大田、楠本らが関係者への挨拶のためにスーツ姿で来場。
今年もまた、長いようで短く、短いようで長いシーズンが終わった、選手たちの現役生活の貴重な1年が過ぎ去ったのだと、改めて実感させられる場面でした。

なお、試合はDeNAケイが珍しく好投していると思ったら、五回に阪神打線につかまって3失点。
フルカウントから近本を四球で歩かせたとき、4番大山にライト線を破る適時二塁打を打たれた直後は、例によって思い切り悔しそうに絶叫している。

一方、DeNAは七回2死一塁、代打・筒香が打ち上げた左飛を前川がポロリとやった間に1点を返して一矢報いた。
試合後の最終戦セレモニーでは、三浦監督が日本シリーズ進出を見据え、またハマスタで試合ができるように頑張ると力強く宣言していました。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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