還暦コーチ、東京ドームに復帰⚾

東京ドーム前のディスプレイが阿部監督の胴上げシーンに

相変わらずDeNAの追っかけ取材で、きのうはハマスタ、きょうは東京ドームである。
今季は行きがかり上、ベイスターズがCS進出を決めるまでは見届けなければならないので。

ただ、相手チームの状態も否応なしにわかるもので、久しぶりに見たカープは投打ともに惨憺たる有様。
試合前の打撃練習から終了間際まで新井監督が姿を見せず、選手たちからも首位を走っていたころの覇気や熱気がまるで感じられない。

試合では三回にカープが1点を先制しながら、直後の四回、DeNAの牧、オースティンのヒット、桑原、戸柱のタイムリーの3得点で逆転されると、五回以降は僅か1安打で、ここから引っ繰り返す粘りも工夫もない。
セットアッパー島内、クローザー栗林も評論家諸氏にこぞって球威のなさ、コントロールの悪さを指摘されている。

DeNA側からは「8月(9月2日まで首位、貯金最大14)までとは別のチームになったようだ」「弱かったころのカープに戻っちゃった」なんて声も聞かれた。
この秋、新井監督がキャンプでどうチームを建て直すのか、今から非常に気になります。

一夜明けたきょうは、まず正午から荻窪の理容室D’s(ディーエス)でカットとカラー。
担当の店長兼チャリ友のイマミィに、最近、富士見パノラマのダウンヒルコースがまた変わったという話を聞いているうち、足がムズムズしてきたけれど、今年ももう行く機会はないだろうなぁ。

午後2時過ぎに東京ドームに入ると、練習中のグラウンドに、先月25日から腰痛でチームを離れていた某コーチを発見。
表情は明るかったものの、さすがにまだノックバットを振るうほど万全の状態には戻っていないそうで、もっぱら視察、助言、球拾いを務めていました。

それでも、先月27日の中日戦の前には経過報告のために東京ドームへ〝出勤〟。
この日は60回目の誕生日で、夜はご家族にケーキで還暦を祝ってもらったそうです。

そういう年齢なのだから、自宅で療養していればいのに、某コーチは翌28日、4年ぶりリーグ優勝が決まった広島遠征にも帯同。
快勝した試合後はユニフォーム姿でグラウンドへ出て行き、しっかり阿部監督の胴上げに立ち合った、というのがこの人らしい。

16日から始まるCSファイナルステージには間に合いそうかと聞いたら、「間に合わなきゃ面白くないでしょう!」
ちなみに、還暦を迎えた感想は、「感激のない還暦でしたね」。

そう言えば、中畑さんは還暦を迎える前、「キヨシ、カンレキー!」とよく言ってたな。
元ネタに興味のある方はネットを検索してください。

なお、試合は2-4でDeNAが巨人に敗れたけれど、4位のカープが3-5でヤクルトに負けたため、DeNAのCSファーストステージ進出が決定。
一方、カープはこれで4位が確定しました。

ちなみに、8月まで首位だったチームがシーズン終了時にBクラスまで落ち込んだのは史上初のことだそうです。
残り2試合、せめて来季に希望を抱けるゲームを見せてほしい。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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