44歳石川の粘投、34歳菅野の力投⚾

東京ドーム前 きょうは一際暑かった💦

きょうの先発投手、巨人は34歳のベテラン菅野、ヤクルトは44歳の大ベテラン石川。
ともに長年チームに貢献してきた功労者同士の対決となりました。

今朝の日刊スポーツによれば、両者の先発対決は2022年9月13日以来、通算9度目。
過去8度の成績は菅野4勝2敗、石川2勝3敗、どちらも勝敗なしが2度。

最近は菅野が3連勝中で、前回は菅野が7回4失点で勝利投手、石川が4回1/3を6失点で敗戦投手となっている。
石川が勝ったのは9年前の2015年9月27日が最後。

ちなみに、この試合は石川がシーズン13勝目を挙げ、マジックナンバー3を点灯させており、チームを優勝に導く大きな勝ち星だった。
僕は試合後、石川の囲み取材に参加し、優勝経験のない選手全員を代表して、「これからは僕たちにとって未知の世界」とコメントしていたことを覚えている。

あれから9年、石川は菅野との投げ合いに勝つことができるのか。
そう思いながら観ていた初回のマウンド、石川は2死からヘルナンデス、岡本和を2者連続四球で歩かせ、大城卓のタイムリーでたちまち2点を失った。

しかし、ここから持ち前のしぶとい投球で追加点を許さず、5回75球で交代するまで、5安打2失点にまとめる。
今季2勝目、通算187勝目こそお預けとなったものの、石川ならではの粘りと技術が光る力投だった。

一方、幸先よく序盤に2点の援護をもらった菅野は四回まで1安打無失点。
五回に西田の適時打で1点差に追い上げられるも、7回89球を投げて2年ぶり2桁勝利となる今季10勝目、通算131勝目。

その菅野は最近、「表情が穏やかになった」とチームやマスコミ関係者の間で評判だ。
メジャーリーグ移籍が実現しなかった2020年ごろまではピリピリした雰囲気を漂わせ、メディアの取材や報道にも過敏に反応するなど、時に神経質な一面を覗かせることもあった。

それが今では、いつも柔和な表情で、顔見知りの関係者と目が合うと、自ら笑みを浮かべて会釈したりしている。
ごくごく些細なことのようでも、ファインダー越しに菅野の表情を伺っているカメラマンたちは「菅野は変わった」と口をそろえる。

試合後の囲み取材では、菅野、石川ともに今シーズンはもちろん、今後の投手人生にかける意気込みを熱く語っていました。
その内容については今夜、メディア各社のネット記事をチェックしてください。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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