オカルト映画不朽の名作『エクソシスト』(1973年)からちょうど50年後、「正統的続編」という触れ込みで公開された作品。
第1作の主人公リーガン役のリンダ・ブレア、その母親クリス・マクニールを演じたエレン・バースティンも同じ役柄で登場する。
今回、悪霊に取り憑かれる少女はアンジェラ・フィールディング(リディア・ジュレット)、キャサリン(オリヴィア・オニール)と1人から2人に増えており、どちらもリーガンと同じ13歳。
クライマックスではアンジェラの父ヴィクター(レスリー・オドム・Jr)、キャサリンの両親トニー(ノーバート・レオ・バッツ)とミランダ(ジェニファー・レトルズ)が協力し合い、第1作と同様の激烈な悪魔祓いが行われる。
オープニングのハイチのシークェンスは、明らかに第1作でメリン神父(マックス・フォン・シドー)が悪霊パズズと出会うイラクの遺跡採掘のシーンを意識している。
前半のフィールディング父子の日常を描いたセミドキュメンタリータッチの演出、クレジットタイトルのロゴ、中盤とエンディングで流れる第1作のテーマ曲(ハンス・ウェルナー・ヘンツェ作曲『弦楽のための幻想曲第4楽章』)など、第1作とのつながりを強調したオマージュも多い。
怖がらせ方まで第1作を踏襲しているため、僕のようにそちらを劇場公開時に観ているファンには先が読めてしまうところもあるものの、それなりに楽しめる出来栄えにはなっている。
ただ、失敗作だとこき下ろされた昔の続編、ジョン・ブアマンが監督した『エクソシスト2』(1977年)は個人的になかなかの野心作だと評価しているので、無かったことにされちゃうのはもったいない気がしますね。
オススメ度C。
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑