近くて遠い東京ドームと場外馬券売場⚾🐴💴

後楽園黄色いビル

きょうの取材現場は巨人-広島3連戦が行われている東京ドーム。
いつも通り午前11時前に水道橋駅に到着すると、ウインズ後楽園、通称「黄色いビル」へ通じる道から、スマホで上の画像を撮影しました。

なぜこんなところで撮るのかというと、SNSとBlogにその日行った場所の写真をアップするため。
ただ、いつも同じ東京ドームの前ばかりではつまらないし、後で検索した場合に別の日と混同してしまいかねないので、場所やアングルを変えているわけです。

ちなみに、黄色いビルの広告看板を写した画像は、報知新聞関係者から「いいね!」が付く。
ただ、きょうはその前に、読売関係者(元巨人球団幹部!)から「馬券を買いに行ったんですか」とツッコミが入った。

そこで思い出したのが、僕がこの仕事を始めた1988年ごろ、巨人の選手たちが新聞記者やスポーツ用具メーカーの担当者に〝パシリ〟をやらせていたこと。
週末ともなると、買いたい馬券のメモと現金を渡し、「こんだけ買ってきて」と頼む(命じるとも言う)選手がいっぱいいた。

馬券を買うだけならいいけれど、馬券の換金まで記者に任せちゃう豪胆な選手もいた。
よくまあ、受け取ったカネが足りないとか何とか、面倒な金銭トラブルにならなかったものだと思う(本当はそういうトラブルもあったのかな?)。

実は、僕も一度だけ、パシリをやったことがある。
現在も解説者として活躍中のスター選手で、「これ、すごい金額だから落とさないで持ってきてね」と言われたものだ。

その後、携帯電話による馬券の購入が可能になり、そうした慣習はなくなったものの、バクチに目のない選手やコーチは今でも多く、最近もヤクルトで巨額の借金を抱えた畠山二軍打撃コーチが退団する羽目になったばかり。
10年ほど前の現役時代、インタビューしたときは何でも率直に話してくれて、個人的には好感を抱いていただけに大変残念です。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
先頭に戻る