最近の巨人で気になること⚾

いつもの東京ドーム前

巨人の交流戦初戦のカード、ソフトバンクに3タテされるかと思ったら、きのうもきょうも劇的な勝ち方で2連勝し、2勝1敗の勝ち越し。
新外国人ヘルナンデスの一発、若手・井上の4回完全投球と、好材料が出揃いましたが、まだまだ心配なところを以下に3点ほど挙げてみます。

①岡本和の調子が上がってこない。

きょうは第2打席で逆転2ランをかっ飛ばしてスタンドを沸かせたが、第1、3打席はらしくない空振り三振。
4打席目も捉えた!と思ったらレフトライナー。

守備でも二回、柳田の打球を捕り損ねた上、送球を焦ってポロリとやった(記録は一塁内野安打)。
ほとんど表情を変えないメンタルの強さで知られている選手だけに、何か深刻な悩みでもあるんだろうか、という声も周囲では飛び交っています。

②門脇のスタメン落ちが続いている。

開幕前、阿部監督がショートのレギュラーを明言していた門脇が、きょうで7試合連続スタメン落ちのベンチスタート。
それ以前にも何度かスタメンを外されており、もはやレギュラーではないというイメージが支配的になりつつある。

原因は打率2割1分6厘と打てないからで、この日も七回に代打で起用されてあっさり凡退。
仕方がないと言えば仕方がないが、ここで阿部監督がもう一踏ん張り、我慢して使い続ける手はないものか。

ちなみに、第2次藤田監督1年目の1989年にショートのレギュラーをつかんだ川相昌弘は、翌1990年は5月ごろまで打率2割を切るほど打撃が低迷。
しかし、そのままレギュラーで使われ続け、最終的には打率2割8分8厘をマークし、巨人も首位独走で優勝している。

③吉川はクリーンアップに向いているのか。

吉川は原監督、高橋監督時代はもっぱら1、2番で使われていたが、阿部監督は4月28日以降、1カ月以上も3番に固定している。
で、きのうはサヨナラヒット、きょうは二回に貴重なつなぎの二塁打でマルチ安打。

中京学院大時代はもっぱら5番セカンドだったから、もともと3番が務まるだけの下地はある。
もっと打てるようになれば、いずれは篠塚クラスの二塁手にランクアップしないかな。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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