もし今永が今年もDeNAに残っていたら⚾

きょうは横浜スタジアムを撮る場所を変えてみました

DeNAからポスティングシステムで大リーグ・カブスに移籍して5連勝中の今永昇太が、きょうのパドレス戦でも圧巻の投球を見せた。
七回まで1-0と1点リードのまま無失点に抑え、この時点での防御率は驚異の0.65!

直後の八回、プロファーに逆転2ランを打たれて勝ち投手の権利を失い、無傷の6連勝はならなかったものの、チームがサヨナラ勝ちして黒星はつかず。
防御率1.08は依然としてメジャーリーグのトップをキープしている。

ちなみに、デビュー戦から先発7試合で1.08、5四球は、防御率が公式記録となった1913年以来、メジャーリーグ史上初の記録だと、MLB担当のアメリカ人記者サラ・ラング氏が伝えている。
アメリカのメディアはさらに、今永をドジャース山本由伸以上の「バーゲン品」と持ち上げ、日本人大リーガー初のサイ・ヤング賞を獲得する可能性まで取り沙汰しているほど。

こうなると、今年もDeNAの取材を継続し、いつになったら優勝原稿が書けるのやら、などと考えているA先生としては、ついついもし今永が今年もDeNAに残っていたら、と夢想してしまうのです。
そこで、ちょうど今永が投げ終えたころ、ハマスタの一塁側ベンチ前で行われる三浦監督の囲み取材で質問してみることにしました。

きょうの今永の投球内容と結果などはご存知ですか?
もし見ているのならどのように捉えていますか? と。

ベイスターズも一昨日、筒香復帰が当たって借金を完済し、2位に浮上したばかり。
番長の回答をうまく試合と絡められれば面白い記事ができるかも、と目論んだんですが、野球はそうそうこちらの思惑通りになってはくれません。

きょうのヤクルト戦、FA残留した石田健大が今季初先発しながら、初回にいきなり連打を浴びて3失点。
2回以降は無安打に抑えて調子を上げてきたと思ったら、77球で三浦監督が石田健を見切り、2番手・中川虎が六回の代わり端に2失点の計5失点と、ここで事実上、勝負あった。

これでDeNAはふたたび借金1となり、4位に後退。
改めて今朝方の今永の好投が思い出されて、野球はやっぱりピッチャーだなあ、と実感した一戦でした。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
先頭に戻る