青空のハマスタで田代富雄さんの魅力を語る☀️⚾️🏟️

ハマスタの最寄、JR関内駅に飾られたパネル

横浜スタジアムのDeNA主催試合では今年、コロナ禍以降初めて、われわれメディア関係者もグラウンドに降りることが球団に許可された。
ベンチの中はまだNGで、ベルトパーテーションに仕切られた狭いスペースではあるが、きょうのような気持ちいい青空の下で選手やコーチと話ができるのはありがたい。

ああ、おれ、野球記者をやってるなあ、という気分になるんですよね。
これがスポーツライターの日常的現場なんだよなと、改めて再認識することで、そこはかとなく充実した気分に浸れるというか。

ベイスターズの選手やコーチへの取材ばかりではなく、グラウンド上で交わす顔なじみの記者や関係者との雑談がまた楽しい。
きょうは球団関係者のAさんと、今年一、二軍巡回から一軍専任の打撃コーチとなってベンチ入りし、遠征にも全戦帯同することになった田代富雄さんの思い出話になった。

この人事はやはり、田代さんが選手たちに慕われていて、みんなを勇気づけてくれることが最大の理由だそうです。
ちなみに、打撃担当は石井琢朗チーフ、鈴木尚典両コーチがベンチ入りしているため、試合中の田代さんはコーチではなくスコアラーとしてメンバー登録されている。

チームがそこまでしてベンチに入れたいほど、田代さんは人望があるわけです。
僕には『最後のクジラ 大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生』(講談社、2013年)という著書があり、取材の過程でAさんにもお話を聞いたので、田代さんの話題になると、自然と話が弾みました。

田代さんの人望は外国人のオースティンにも及んでいて、田代さんの現役時代、横浜大洋ホエールズ背番号26のユニフォームをネットオークションで購入し、開幕当日はこれを着てハマスタにやってきたそうです。
なお、オースティンと田代さんのツーショットはDeNAの公式Xアカウントで見られるので、ファンの方はぜひご覧ください!

なお、きょうのベイスターズは前日まで大爆発していたスーパールーキー度会がカープバッテリーのフォーク攻めに苦しみ、パッタリ鳴りを潜めて5打数ノーヒット。
だからかどうか、初回に1点を先制しても後が続かず、1-2の1点ビハインドで迎えた八回、ダブルエラーがらみで3点を失い、今季初黒星となりました。

一方のカープは5年ぶり先発復帰のアドゥワの力投もあり、うれしい今季初白星。
大方の予想通り、今年のセ・リーグは混戦になりそうですね。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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