『スクリーム6』(WOWOW)😉

Scream VI
122分 2023年 アメリカ=パラマウント・ピクチャーズ
日本劇場未公開

わが青春のスラッシャー・ホラーシリーズ第6作で、前作2022年版『スクリーム』の正統的続編。
前作から主要キャストとなり、かろうじて生き残ったサム(メリッサ・バレラ)、タラ(ジェナ・オルテガ)のカーペンター姉妹が、ウッズボローから移り住んだニューヨークでまたしてもゴーストフェイスにつけ狙われる。

オープニングはお約束のシリアルキラーの声(ロジャー・L・ジャクソン)がスマホで若い女性にささやくホラー映画のウンチク話。
今回はブラックモア大学の映画学准教授ローラ・クレイン(サマラ・ウィーヴィング)が言葉巧みに誘い出され、ハドソン通りの路地裏でゴーストフェイスにメッタ突きの血みどろにされて殺されてしまう。

そのゴーストフェイスがあっさりとマスクを脱いで素顔と正体をさらすので、今回はオーソードックスな謎解きではなく倒叙法できたか、と思っていたら、こいつのスマホにまたシリアルキラーから電話がかかってきて、そこにすぐさま現れたゴーストフェイスの餌食となった。
ここから先はスクリームファンにとってお馴染みの展開になり、仲間内にいかにも怪しげな人物を混ぜておいて、最後の最後に真犯人が意外な正体を現す、というクライマックスの盛り上がりもまずまず。

旧シリーズからオンタイムで観ているレガシーキャラ、テレビリポーターのゲイリー・ウェザース(コートニー・コックス)、FBI捜査官カービー・リード(ヘイデン・パネッティーア)が奮闘しているのもうれしく、登場人物が血まみれになりながら「このクソシリーズ!」などと口走るシーンには思わずニヤニヤしてしまいました。
ただひとつ、前作まで出続けていた旧シリーズの主人公シドニー・プレスコット役のネーヴ・キャンベルが、ギャラの問題でシリーズ初の欠場となったことだけは非常に残念。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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