【きょう16日アップ&掲載!】東スポWEB&東スポ『赤ペン!!』501/ソフトバンク和田の人的補償騒動で歴史は繰り返された かつては巨人のベテランもプロテクト漏れ

西武からソフトバンクにFA移籍した山川の人的補償が、その後も球界に波紋を広げている。

正式発表直前の11日、ソフトバンク最大の功労者で、ホークスの顔でもあるベテラン和田を西武が指名した、と一部スポーツ紙が報道。
ファンがネット上で一斉に怒りと批判の声をあげた当日、西武が右の中継ぎ・甲斐野の獲得を発表した。

ファンが問題視したのは、和田がプロテクト枠28人から外されていたと考えられること。
当日の反響とハレーションの大きさを鑑みて、西武とソフトバンクが水面下で協議し、人的補償を甲斐野に変更したと先のスポーツ紙は報じている。

しかし、そんな取引が事実であれば、また別の問題が生じる。
和田ほどの中心選手は人的補償の対象にできないのなら、事実上プロテクトされているのと同じで、28人枠というルールが有名無実化してしまうからだ。

そこで思い出されるのは2019年、広島から巨人にFA移籍した丸の人的補償に、長野が指名されたケースである。
実はこのとき、長野に優るとも劣らない主力選手がプロテクト枠から外されており、広島は獲得を検討する候補としてリストアップしていた。

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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