毎年恒例、巨人の新人合同自主トレ取材⚾️

ジャイアンツ球場の電光掲示板には新人選手のフルネームと背番号が

毎年恒例、巨人の新人合同自主トレ初日の取材に行ってきました。
朝9時半ごろ、ジャイアンツ球場のグラウンドに到着すると、昔馴染みの巨人関係者、顔見知りのマスコミ関係者のみなさんに「今年もよろしくお願いします」と挨拶。

今年はそのたびに「おー、超ベテラン」「もう大御所ですね」などという言葉を返され、いささかならず複雑な気分になった。
まあね、A先生も来月で61歳、最も古い付き合いの川相内野守備コーチが首脳陣最年長の59歳なんだから仕方ないんだけど。

この日集まったルーキーは支配下が5人、育成が7人の計12人。
自主トレ期間中、新人たちが背番号とローマ字ネーム入りのビブスを着用しているのは例年通り、12球団一律の決まり事ですが、巨人では今年から彼らのフルネームと背番号を電光スコアボードに掲示するようになった。

地上波テレビ中継が稀になった最近、巨人の選手と言えども、一般のファンになかなか顔と名前を覚えてもらえなくなっているから、これはグッドアイデアだと思います。
そんなルーキーたちは吉村編成部長、阿部新監督の訓示を受けると、首脳陣、スカウト、球団スタッフ、さらに数十人の報道陣が見守る中、初の全体練習をスタート。

よく見ていると、キャッチボールも守備練習もスローイングはセーブ気味。
一部新人に聞いたら案の定、トレーニングコーチから、まだ身体を作っている段階なので、いきなり全力で動かないようにと言われているそうです。

練習後には、ドラフト1位・西舘勇陽(21歳、中央大)、同3位・佐々木俊輔(24歳、日立製作所)の囲み取材に参加。
どちらもきょうほど多くのマスコミやファンに囲まれて練習したのは初めてで、少々緊張気味ながら、われわれの質問にはハキハキと丁寧に答えていた。

巨人の阿部監督も就任1年目のルーキー指揮官。
こちらの囲み取材では、静かな口調と厳しい横顔が印象的でした。

長らく原前監督の色に染まっていたジャイアンツを、若い力でどう変えていくのか。
まずはじっくりと、楽しみに見守りたいと思います。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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