近所のソメイヨシノは今が見ごろ🌸

近所の分譲マンションの桜並木 一番手前のソメイヨシノが狂い咲きを続けている

今年は観測史上最長とも言われる猛暑の期間が長く続いたためか、全国各地で時ならぬ桜の狂い咲きがニュースとなっています。
8月に青森や沖縄、10月には三重、岐阜、神奈川、今月にはさらに宮崎、しかも青森がオオヤマザクラなら神奈川が河津桜と、地域も種類もてんでんばらばら。

そうした中、拙宅のある東京都新宿区でも、近所の分譲マンションの敷地に植っているソメイヨシノが10月下旬から蕾が膨らみ始めて、いまも開花を続けている。
僕が最初に気づいたのは10月23日夕方で、翌24日から朝散歩の際、ガードレールに近い蕾の咲き具合をチェックし、SNSに画像をアップしてきました。

10月24日はまだ蕾
10月28日には次々に開花(上の写真とは反対側から撮影)
10月31日になると最初に咲いた花は萎れかけてきたけど
11月3日になっても手前の花はしっかりと咲いています

毎朝、こんな写真を撮っていたら、犬を連れたご婦人が通りかかって、「あら、桜が咲いてるんですね」。
「全然、気がつかなかったわ」と言いながら、自分もスマホを取り出して桜を撮り始めました。

このソメイヨシノはマンションが建つ前、まだここがJR東日本の社宅だった20年以上前からあって、毎年見事な花を咲かせることから、区の保護樹林に指定されていた。
が、ここ数年の台風などで太い枝が折れ、樹洞(うろ)ができたことから、この1本だけいつの間にか指定樹林の札を外されてしまった。

しかし、毎年春が訪れるたび、最も早く開花し、現在も唯一花を咲かせているのが、桜並木の中で最も朽ちかけているように見えるこの木。
などという会話を交わしていたご婦人は、このソメイヨシノに面したマンションの部屋に娘さん夫婦が住んでいるそうで、「あとで知らせてあげなくちゃ」と言って去って行きました。

ふと足下を見ると、ガードレールに面した新しい蕾がまた開花し始めている。
これだけ何日も季節外れの桜を見ていると、なんだかこっちの気分もポカポカと…いや、これは季節外れの夏日のせいか。

10月31日
11月3日
11月4日
スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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