『容疑者Xの献身』(2008年)、『真夏の方程式』(2013年)に続く、東野圭吾原作、福山雅治主演の〈ガリレオ・シリーズ〉劇場版第3作。
今回は複雑に入り組んだ3件の殺人事件の謎解きと、原作の主要キャラクター・草薙俊平刑事を演じる北村一輝と湯川教授役・福山の演技合戦が見どころとなっている。
原作が東野ミステリーだけにストーリーはがっちり組み上げられていて、タイトルの意味が明らかになるくだりには思わず「なるほど!」と膝をたたいたほど。
最後の最後にどんでん返しが待ち構えている幕切れまで、しっかり楽しませてもらいました。
最も重要な殺人事件でなぜ〝気体〟が凶器に使われたのか、この殺害方法ではかえって容疑者を特定されやすくなるのではないか、真犯人が明らかにされるエンディングもいささか唐突ではないか、といった細かいツッコミどころもあることはあります。
が、ミステリー映画としてはすべて許容範囲内でしょう。
福山雅治の湯川教授はやはり当たり役で、内海薫刑事役の柴咲コオが復活しているのもファンにはうれしい。
全体的な出来栄えは前作『真夏の方程式』に及ばなかったものの、シリーズ第4弾も楽しみにしています。
オススメ度B。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑