腹が減っては野球は見れぬ🥪🍜⚾️

台風一過、上空に入道雲が広がったマツダスタジアム

今回利用している広島市の定宿のひとつ、ホテルAは繁華街に程近い銀山町(かなやまちょう)にあって、マツダスタジアムまでは路線バスで10分ちょっと。
取材終了後は、タクシーがつかまらなければ歩いてホテルへ帰ることもあります。

この定宿の一番の特長は、無料で提供される朝食のクオリティーが高いこと。
加えて、ホテル内では決まって割高な自動販売機の清涼飲料水が、ここはすべて100円(!)。

16日も朝食でしっかり栄養と水分を補給すると、午前中は猛暑を避けてホテルの部屋にこもり、正午過ぎにマツダスタジアムへ向かいました。
台風一過のこの日、最高気温は34.4℃、試合開始時刻の午後6時でも31℃と、いつもながらウンザリするような猛暑日。

そうした中、カープの選手たちはいつものように午後1時前からグラウンドに出てきて、打撃練習に汗を流している。
新井監督も早出練習の視察を欠かしたことはなく、きょうも藤井ヘッドコーチとともに選手のバッティングを見つめていた。

この光景で気になるのは、藤井ヘッドが常に背番号77の練習用ユニフォームを着ているのに引き換え、新井監督はユニフォームだったりトレーニングウェアだったりと、日によって出で立ちが変わること。
きょうは昨秋の監督就任直後、日南キャンプで着ていたブルーの派手な柄物を着ていて、よっぽどお気に入りなのかなあ、と思いました。

全国的にも有名な?赤いローソン

マツダでのお昼ご飯にはいろんなパターンがありますが、16日は球場前の〝カープローソン〟でカツサンド、コーンサラダ、牛乳、野菜ジュースを購入。
もっとガッツリ食べたいときは、そのローソンの隣の〈尾道ラーメン〉でラーメンと半チャーハンのセットを注文しています。

尾道ラーメン+半チャーハンセットは1000円(トッピングの味付玉子、ネギ増量は別会計)

これが、竹原の〈太華園〉にも匹敵する美味しさ! コスパの高さ!
昼食時になると行列ができちゃうのもそっくりで、午後1時になっても1時半になっても続々とお客さんがやってくる。

ボリュームがあって栄養価も高いから、60歳でメタボ体質のA先生がこれを食べたら、試合前も試合後もほとんど何も食べられません。
しかし、3連戦のうち一日はついつい、このセットを食べたくなっちゃうんですよ。

16日のスタメン

さて、この日のオーダーは、カープが正捕手の坂倉を今季初めてファーストで起用し、会沢に先発マスクをかぶらせ、前日の試合で死球退場した上本が前日に続いてスタメン5番。
一方、阪神は前日チャンスで3球三振して岡田監督を怒らせた佐藤輝、腰に違和感があるというノイジーがベンチに下げられ、3番サードに小野寺、6番レフトにミエセスを入れてきた。

いざ試合が始まると、カープが初回に4番・西川のタイムリーで先制したものの、九里が直後の二回に一挙4点を失い、前日と同様2点差を追いかける展開に。
九里は五回に代打を送られて降板となり、2年前の最多勝投手(13勝)がこれで6戦連続白星に見放されている。

攻撃では2-4と2点ビハインドで迎えた六回、無死一、二塁のチャンスを生かせなかったのが痛かった。
西川が一塁ライナーを打った直後、リードを取っていた一塁走者の小園が帰塁できず、痛恨の併殺で一気に逆転のムードが萎んでしまう。

ここから上本のタイムリーで1点を取り返したものの、あと1点のホームが遠い。
1点ビハインドのまま、新井監督は九回に守護神・矢崎をマウンドに送ったが、前日に続いて1点を失い、2点差を付けられて万事休す。

観衆は15日が3万515人、16日が3万492人で2日連続大入袋が出ました

この日で阪神に優勝マジックナンバー29が点灯した一方、カープは自力優勝の可能性が消滅。
しかし、カープと阪神の直接対決はまだ8試合残っており、ミラクルが起こる可能性はゼロではない(と思いたい)。

それにしても、毎日毎日、相変わらず暑いね。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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