広島・栗林は〝危険球ショック〟を完全に払拭することができたのか。
26日(マツダスタジアム)にヤクルト・青木に頭部死球を与えて退場となった栗林は、翌27日(同)に2点リードの9回に登板。
このときは3者凡退に抑えて9セーブ目を挙げた。
栗林は試合後、「怖さはもちろんありました。ただ、監督の期待に応えたい気持ちも強かったんで」とホッとした表情。
新井監督は「彼もきのうのきょうなんでいろんなことを気持ちがあったと思うけど、(試合前に)いってもらうぞと言ってたから」と明かした。
新井監督が栗林を翌日に登板させたのは、ショックを引きずらないようにと考えてのこと。
その狙いは十分理解できる。
2011年に今村猛が巨人・長野に頭部死球を与えたとき、野村謙二郎監督もその僅か2日後に投げさせた。
1点リードの8回で、今村は先日の栗林と同様、打者3人でピシャリと抑えている。
「危険球の件があったんで、今村はなるべく早く使いたかった。
ショックを後々まで引きずらないようにするためにね」
野村監督はこう言ったが、この登板で今村が完全に立ち直ったわけではなかった。
20日後にまた巨人・長野と対戦したらショックがぶり返したのだ。
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