海外メディアが制作した大谷翔平のドキュメンタリー番組で、日本に紹介されたものは、恐らく本作が初めてではないかと思う。
もっとも、主人公兼リポーターのベン・バーランダーが『ワースポMLB』(NHK-BS1)に出演するくだりがあり、44分の放送時間が〈BS世界のドキュメンタリー〉枠にピッタリはまっているあたりからして、NHKでのオンエアも前提として制作された番組なのかもしれない。
ベンはよく知られているように、メジャーリーグのサイ・ヤング賞投手ジャスティン・バーランダーの弟で、自身もプロ野球選手だった。
現在はアメリカのテレビ局FOXスポーツでアナリストを務めており、「世界一の大谷ファン」を自称。
本作の最大の眼目は原題の通り、2022年のシーズン中に1時間行ったという大谷へのロングインタビュー。
大谷がシーズン中、取材対応にこれだけの時間を割いたのは大変異例のことで、しかもベンによれば大谷のほうが番組制作の話を聞いてベンにアプローチした、というのだから驚いた。
さて、その中身や如何に? ということはネタバレになっちゃうので書けません。
ただ、大谷はいつもの囲み取材や日本メディアの単独インタビューとは違い、リラックスした表情で自分を語っており、ファンにとっては一見の価値あり、と言えるでしょう。
ちなみに、大谷が日本ハムにいたころ、A先生も単独インタビューをしたことがあります。
一番面白かったのは、大谷が日本史、特に幕末のファンだと語り、花巻東時代から勝海舟の回顧録『氷川清話』を愛読している、と明かしてくれたこと。
このネタは東スポ『赤ペン‼︎』で大きく取り上げてもらいました。
大谷がメジャーに移籍して以後、追加取材ができていないのは非常に残念です。
オススメ度B。
A=ぜひ!🤗😱 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑