新井カープのゲームはゆうべも大盛り上がり⚾

どどーん! という感じですね

今年、マツダスタジアムの新たな名所となっているのが、全面的にリニューアルされた1階のカープグッズショップ。
出入口の壁一面に貼られた新井監督のポスター(画像)が格好のSNS映えスポットになっています。

きのうも、お昼時は激しい雨が降っていたにもかかわらず、家族連れ、カップル、若い友だち同士のグループがひっきりなしに来店。
新井さんのポスターの前で、外国人のお嬢さんが応援タオルを掲げてダンスを踊り、その姿をお母さんがスマホで撮影したりしていました。

以前よりも広くなったフロアには、今年デザインを一新された帽子やTシャツがいっぱい。
出入口に平積みされたカタログの厚さと部数は12球団一じゃないかと思うほど。

とりあえず、竹原にいる母親の散歩用に、夏向きのメッシュのキャップを1個購入。
帽子の周りを覆う直射防止のカバーもほしかったのだが、最初のバージョンは販売後間もなく売り切れ、デザインを一新した次のバージョンも瞬く間に完売したそうです。

試合前は、雨でグラウンドが使えないため、4年ぶりに室内練習場へ。
SNSでつながっている旧知の地元放送局関係者の知人に「最近竹原からの投稿が多いけど、移住したんですか」と聞かれました。

いや、実は昨年父親を亡くし、母親もトシを取ったので、月に一度は親の世話と実家のメンテナンスのために帰省しているんですよ、と説明。
そうすると、知人曰く「そうでしたか。ウチは両親とも早くに亡くしたので、ある意味、親のお世話ができるのは羨ましいというか」。

なるほど、そういう考え方もあるか。
などと思いながら観戦した試合は、カープが九里、楽天が田中マー君という新旧エース対決。

僕が最後に田中将を見たのは24勝0敗という驚異的な成績を残した2013年で、3~4試合取材した記憶がある。
当時はマウンドの立ち姿からして大きく見え、威圧感たっぷりのオーラを漂わせていたものだ。

しかし、今季はここまで3勝4敗、防御率4.24という数字が示す通り、往年の雰囲気はすっかり薄れている。
この日も一回から六回まで四回を除く毎回先頭打者を出し、二回には自らの四球がらみで2点を失って一時逆転を許すなど、いかにも苦しいピッチングだった。

こんなふうに選手の衰えばかり目につくのは、俺が自分と親の老いを意識しながら日々を過ごしているからだろうか。
田中将のピッチングもポジティブに捉えれば、8安打2失点と攻め込まれながらも打ち崩されることなく、しっかりゲームをつくったと言えるんだけどね。

と、試合中はいささか沈んだ気分でスコアをつけていたら、九回表にカープが同点に追いつかれ、直後のその裏、野間がいかにも野間らしいラッキーなヒットでカープがサヨナラ勝ち!
ああ、よかった、これで原稿のネタができた、とホッとして帰路に就いたのでした。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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