3年ぶりに高田川部屋の千秋楽祝賀会に出席しました

会場入口で招待客を出迎える(左から)高田川親方、竜電、輝、湘南乃海

きのうは広島県竹原市の実家から東京へ戻ってきて早々、ホテルニューオータニで開かれた高田川部屋の五月場所千秋楽祝賀会に出席。
コロナ前の令和2年初場所千秋楽祝賀会以来3年4カ月ぶりで、お相撲さんと身近に触れ合える機会はやっぱりいいなあ、と実感しました。

高田川親方をはじめ、力士全員が壇上で挨拶
乾杯の音頭はデーモン閣下

3年も経つと力士の立場にもかなりの変化があるもので、当時の初場所で西前頭6枚目だった輝(28歳)は今場所で東前頭17枚目(幕尻)で7勝8敗と負け越し。
「来場所は十両だと思いますが、ここからまた幕内に戻れるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」と挨拶していました。

3年前に東前頭6枚目だった竜電(32歳)も、今場所は東前頭10枚目で5勝10敗と負け越し。
コロナ禍の最中、3場所十両に落ちて幕内に復帰したのだから、ここでもう一度、根性を見せてほしいものです。

湘南乃海と

そんな先輩たちに代わって、今場所一番の躍進ぶりを見せたのが湘南乃海(25歳)。
西幕下17枚目だった3年前から大きく成長し、今場所は西十両筆頭で11勝4敗と2桁の白星を挙げて勝ち越し、来場所は新入幕が決定的となっています。

来場所は前頭14、15枚目あたりに昇進する見込みで、一気に部屋頭となる。
「おめでとうございます。大きくなりましたね」と僕から声をかけ、湘南乃海に「ありがとうございます」と言われている最中、同席した人に記念写真を撮っていただきました。

プロ野球選手とは滅多に、というより最近は絶対にこういう写真は撮らないんだけど、相手が力士となると、いいトシをしてつい撮影をお願いしてしまう。
やっぱり、お相撲さんの場合は縁起物でもありますから。

瀬戸の海と

僕がいま最も注目している力士のひとり、西幕下24枚目の瀬戸の海(18歳)とも記念撮影。
彼は広島市出身(出生地は愛媛県松山市)で、僕の実家に程近い竹原市の〈大川道場〉で腕を磨き、広島市立戸坂中学校を卒業後、高校には進まずプロ入りしている。

ちなみに、師匠の高田川親方(元関脇・安芸乃島)も広島県出身(現東広島市安芸津町)で大川道場OB。
ついでに書いておくと、親方は僕にとって、三津小学校の後輩に当たる、という縁もあります(どうでもいいけど)。

瀬戸の海が高田川部屋に入門したのも、そうした縁があり、「プロになるのなら早いうちに」と自ら厳しい環境を求めたからこそ。
昨年は西三段目86枚目だった春場所から5場所連続で勝ち越したが、今年はここまで3場所連続で負け越しており、来場所の奮起が期待される。

安芸乃山と

最後にご挨拶した安芸乃山(30歳)は東広島出身の西幕下45枚目で、今場所は4勝3敗と勝ち越しを決めた。
身長177㎝と力士としては小兵ながら、体重192.8㎞と現役トップ5に入ると言われる重量感はまさにお相撲さんという感じ。

こういう広島出身の個性的な力士にもっともっと暴れてほしいものです。
高田川部屋のみなさん、昨夜はどうもありがとうございました!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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