『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』(WOWOW)😉

Jurassic World: Dominion
147分 2022年 アメリカ=ユニバーサル・ピクチャーズ
日本配給:東宝東和

30年前の第1作『ジュラシック・パーク』(1993年)から始まったこのシリーズも、本作をもって完結となるそうである。
だからか、最近の『ワールド』シリーズの主役オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)、クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)に加え、懐かしや初期の『パーク』シリーズの主要キャラ、アラン・グラント(サム・ニール)、エリー・サトラー(ローラ・ダーン)、イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム)もそろって復活。

ジャンル映画が大好きなA先生は、このシリーズも第3作『ジュラシック・パークⅢ』(2001年)を除いて5本観ているが、正直なところ、第1作以降は完成度も面白さも徐々にレベルダウンしているように思う。
ただ、子供向けのアトラクション・ムービーにシフトした『ワールド』シリーズの『ジュラシック・ワールド』(2015年)、『ジュラシック・ワールド 炎の王国』(2018年)は、うるさいことを言わなければそれなりに楽しめる出来栄えだった。

完結編の今回は〝CG恐竜〟を見せるばかりではもはや観客の興味を惹きつけられないと考えたのか、前作で登場したクローン人間メイジー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)の〝正体〟に興味の焦点が移っている。
遺伝子操作で作られた巨大イナゴの群れが暴れ回ったり、オーウェンがマルタ島の街中でバイクを駆ってアトラキラプトル数頭と追いかけっこを繰り広げたり、前作までとは趣向の異なる見せ場もたっぷり。

しかし、これで本当にオシマイになるのかね?
いろいろなメディア展開をしているユニバーサルのドル箱だから、しばらくたったらまた新シリーズが製作されそうな気がするな。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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