1978年のコロラド州デンバー北部で子供の連続誘拐事件が発生し、主人公フィニー・ブレイク(メイソン・テムズ)もさらわれて地下室に拉致されてしまう。
犯人はいつも不気味な仮面をつけていて、町の人々にグラバーと呼ばれて恐れられていた中年男(イーサン・ホーク)。
地下室の壁には黒い固定電話(ブラック・フォン)が据え付けられており、そこに以前グラバーに誘拐されたフィニーの友だちから電話がかかってくる。
彼らに励まされたフィニーは何とかグラバーの目を盗んで脱出を図るのだが。
製作はホラー映画専門のジェイソン・ブラム、監督は『ドクター・ストレンジ』(2016年)の演出やテレビシリーズ『スノーピアサー』(2020年)の製作を手がけたスコット・デリクソン、原作は〝ホラーの帝王〟スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルの同名小説。
血飛沫が飛び交う生臭い場面の積み重ねでサスペンスを盛り上げ、そこにいじめられっ子のフィニーがたくましく成長してゆく過程を織り交ぜていく、という製作陣の狙いはよくわかる。
ただし、フィニーの成長譚が前面に出ているぶん、純粋なホラー映画として観ると、主人公が殺されてしまうかもしれない、という恐怖感や不安感が希薄。
それだけに後味は爽やかで、日米ともに評価はまずまずだったそうですけど、個人的にはビミョーだったなぁ。
オススメ度C。
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑