【きょう28日アップ&発売!】東スポWEB&東京スポーツ『赤ペン!!』455

WBCの余韻冷めやらぬ中、侍ジャパンを世界一に導いた監督・栗山英樹氏が連日メディアに引っ張りダコになっていますね。
そのたびに例の〝熱血先生節〟を聞かせている折、今週はあまりファンに知られていない栗山監督のエピソードを紹介したい。

WBC開幕前の2月25日、東京・府中市民球場へオーストラリア代表の親善試合を取材に行ったら、旧知のプロ野球OBがスコアをつけていた。
聞けば、「侍ジャパン・栗山監督のたっての要望」により、急きょNPB関係者から依頼されたのだという。

これまでの大会では、侍ジャパンにNPB球団から優秀なスコアラーが派遣されていた。
原監督で優勝した2009年第2回大会は、巨人・西山スコアラーのデータ収集と分析能力が大きく貢献していたと言われる。

しかし、今大会は専任のスコアラーを置かず、他国の強化試合の偵察も行っていない。
トラックマンなどのデータを一部コーチが収集、分析して選手に伝達し、それを試合でどう活かすかは選手に任されていたという。

ところが、そうした中で栗山監督だけはオーストラリアを極度に警戒。
昨秋の強化試合で2連勝していながら、「すごく不気味。豪州はこれからシーズンに入るので来年はまったく違うチームになっているような、そういう怖さが残り過ぎた」とまで発言していた。

そこで、栗山監督の意を受けたNPB関係者が〝隠密臨時スコアラー〟を派遣したわけだ。
この続きは東スポWEB、および本日発売の東スポ、大スポ、中京スポ、明日発売の九スポで御一読ください!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
先頭に戻る