WBC日本-中国戦、平均視聴率41.9%の衝撃と影響📺⚾

きのうの日本-中国戦を詳報した日刊スポーツ1面

WBC1次ラウンドB組、東京プール日本の初戦、中国戦の視聴率が「驚異的」だとマスコミ業界で話題になっています。
TBSによるテレビ中継は前後半の2部構成で、ビデオリサーチ調べによる関東地区の世帯視聴率は以下の通り。

前半18:00~20:09
平均30.2%、瞬間最高45.5%(19:57)

後半20:09~23:00
平均41.9%、瞬間最高45.9%(20:49)

この数字の推移を、例によって某テレビ局の先輩に解説して頂きました。

「毎分視聴率を見ると、19:38くらいに40%を楽々とクリアして、あとは22:42~3くらいまで、ほぼほぼ40%以上をキープしたまま。
これ、去年のサッカーW杯カタール大会で最高の視聴率を記録した日本-コスタリカの42.9%に肉薄する数字なんだから驚きだよ。

こう言っては失礼だけど、W杯のコスタリカ戦に比べると、きのうは1次ラウンドでも最も実力差が明らかな中国戦。
それで同じくらいの視聴率を記録したのは、大谷効果しかない」

当然のことながら、昨夜の裏番組はWBCにゴッソリ視聴者をさらわれて、視聴率も軒並み一桁に下落。
一番数字がよかった日本テレビの『ぐるぐるナインティナイン』ですら5.7%と、過去平均13.7%を大きく割り込んだ。

昨夜同様の影響を受け、過去平均から大きく視聴率を下げた番組とその数字です。

日本テレビ『秘密のケンミンSHOW極』
過去平均12.0%→昨夜4.6%

同『ダウンタウンDX』
過去平均12.2%→昨夜3.7%

テレビ朝日『報道ステーション』
過去平均12.5%→昨夜4.1%

ちなみに、視聴率が低かった裏番組は以下の通り。

NHK『ゆずTVショウ』(22:00〜22:45)
1.4%

テレビ東京『ワールドビジネスサテライト」(22:00〜22:58)
1.5%

同『有吉の世界同時中継~今、そっちってどうなってますか?スペシャル』(19:00〜21:48)2.0%

フジテレビ『vs魂』(19:00〜20:00)
2.4%

この〝大谷パワー〟は裏番組を放送しているテレビ局も無視できない。
某局の先輩が最後にこう解説してくれました。

「きのうはウチを含めて、ニュースや情報番組で〝大谷情報〟なる企画を放送しまくり。
通常は自局のコンテンツではないから、他局の中継番組の番宣になるような事前企画は放送はしないんだけどね。

しかし、いまの大谷は一番数字を持ってるし、大注目の的。
だから、どんなに細かいネタでも拾って放送しよう、でもTBSやテレ朝の番宣にはならないようにしようと、すごいジレンマに陥りながら仕事をしてたよ。

まあ、そういう些末な業界事情を凌駕しちゃうのが大谷なんだろう。
もう、一野球選手にとどまらないスーパースターだな」

なお、今夜の日本-韓国戦、テレビ朝日の裏番組は『ザワつく!金曜日』。
レギュラー出演者の長嶋一茂氏は「俺は韓国戦を(東京ドームへ)見に行くから自分で見ないんだよ」と、朝の『モーニングショー』で宣言していました。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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