テレビ番組に例えると、WBCが終わるまではプロ野球のオープン戦なんて裏番組のようなものじゃなかろうか。
と思いながらも、関東首都圏でオープン戦が始まったら、やっぱり球場に足を運びたくなる。
横浜スタジアムなら乗り換え1回で行けるし、DeNAには親しい関係者もいるし、今年はキャンプに行っていない西武の新戦力も見ておきたいし。
それに、取材者としてはこれが肝心なんだけれど、コロナ禍による取材規制が緩和されつつある中、今年のハマスタのルールと動線を確認しておきたいので。
行ってみてまず変わっていたのは、受付の場所。
去年は駐車場入口から球場の正面玄関まで歩き、1階ロビーに入って名前を記帳していたのに、今年は駐車場入口のすぐ横に受付のデスクが設営されている。
ここで顔見知りの球場職員のみなさんに「今年もよろしくお願いします」と挨拶したら、「○○さん(DeNA某コーチ)とご飯に行ったSNSの写真、見ましたよ」とツッコミが入りました。
残念ながらグラウンドにはまだ降りることができず、その某コーチとフェンス越しに話をしたら、今度は「沖縄で○○さん(巨人某コーチ)に会ってお話しましたよ」。
さて、今年のハマスタで一番変わったところは何かというと、マスクをつけた状態で、という制約付きながら、スタンドのファンの声出し応援が解禁されたこと。
試合前には記念のセレモニーが行われ、グラウンドにベイスターズの首脳陣、選手全員が整列し、ファンによる応援歌『勝利の輝き』の大合唱に聞き入っていた。
その後、キャプテンの佐野がスタンドに向かってお礼のメッセージ。
「久しぶりにみなさんの声が聞けて、うれしいです。鳥肌が立ちました」と語りかける佐野に、2万3468人の観衆から温かい声援と拍手が降り注いでいました。
試合ではDeNAの開幕ローテ入りを目指す石田が4回5安打2失点、トミー・ジョン手術からの完全復活を期す平良が4回2安打1失点と合格点のピッチングを披露。
今永がWBCで開幕に遅れることは確実で、大貫もケガで離脱しているだけに、石田も平良もこの好調を維持してくれればいいんですけどね。
一方、打者で注目していた中日から移籍の京田は、4回の守備から途中出場して2打数無安打。
ポジションも本職のショートではなくサードで、最近はファーストの練習もしているそうだから、ひょっとすると倉本のようなユーティリティー内野手になるかもしれません。