『エルヴィス・オン・ツアー』(WOWOW)😉

Elvis on Tour
93分 1972年 アメリカ=メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)

この作品も『エルヴィス』(2022年)のWOWOW初放送に併せてオンエアされたドキュメンタリー。
PICKUP前項『エルビス オン ステージ』(1970年)が劇場公開時に大ヒットしたため、2年後にふたたび製作された同工異曲の作品である。

前作『エルビス オン ステージ』は音楽界復帰直後のインターナショナル・ホテルでのショーに絞っていたが、本作はプレスリーがアメリカ中を飛び回ったツアーの模様を映像化。
1972年4月5日から19日までの約2週間、ニューヨーク州バッファローを皮切りに、ミシガン、オハイオ、テネシー、バージニア、インディアナ、ノース・キャロライナ、ジョージア、フロリダ、アーカンソー、テキサス、ニューメキシコと、アメリカの東部、中部、南部12州15都市をめぐるツアーの模様を収めている。

歌とステージが素晴らしいと感じさせる半面、リハーサルでのバックミュージシャンとのやり取り、開演直前の表情など、プレスリーが神経を尖らせている様子が非常に興味深い。
プレスリーは本作公開の5年後、42歳という若さで心臓発作で亡くなるが、このころからドラッグを常用するようになっていたのだろうか。

オススメ度B。

A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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