早明戦の初観戦で、国立競技場を初訪問🏉

観衆は3万5438人

いまさらながら、東京オリンピックのために造られた新国立競技場に初めて行ってきました。
観戦したのは旧国立時代以来、9年ぶりの「国立開催」となったラグビー関東大学対抗戦伝統の「早明戦」。

お誘い頂いたのは30年以上早明戦を観戦している早稲田OBで、ラグビーに関する記事や書籍を数多く手がけている編集さん。
総勢6人でフィールドからすぐ近くの観客席に陣取り、義理のある編集さんの顔を立て、明治ではなく早稲田を応援しました。

前半から終始優勢だった明大

しかし、前半の開始10分で明治に2度のトライ&ゴールを決められ、早くも14点のリードを許し、早稲田は序盤から劣勢に回った。
ランで突破しようとしたら引きずり倒され、モールで力勝負に出たら押されまくり、まるでいいところがない。

一緒に見ていた早稲田OBの方曰く、「選手個々に差があって、1対1で力負けしていますね」。
応援団長の編集さんは「早稲田は真面目な子が多くて、攻めに回っても守りに回っても、いちいち考え過ぎてるからつけこまれちゃうんだよ」。

もっとも、明治にスキがないわけではなく、前半からパスミスが目立ち、後半は足が攣って退場する選手も続出。
体格や技術では早稲田より上でも、組織だったプレーには粗さや未熟さも感じられました。

ついでに書いておくと、スタンドでは細かく反則を取るレフェリーのジャッジにも不満の声が飛び交っていた。
とくに終盤、スクラムを組んだ際のアーリーエンゲージ(レフェリーの「セット」という声より早くスクラムを組む反則)、ラインアウトでのノットストレート(スローイングで真っ直ぐボールを投げない反則)を何度も取るので試合が動かない。

ラグビー界では来年のW杯フランス大会に向け、「もっと厳密に反則を取るべき」という声が高まっているそうだけど、微妙なプレーをいちいちクロと見なし、ゲームメークを二の次にしていては、ラグビー独特のダイナミックな展開が寸断されてしまう。
早稲田が後半に粘りを見せて21-28と追い上げ、一時はひょっとしたらと思わせただけに、いかにももったいない。

21−35で敗れた早稲田の選手は無念の表情

と、文句ばかり言いながら、帰りはみなさんと新宿内藤町の広島風お好み焼き〈莢〉で反省会。
久しぶりのラグビー観戦、大いに楽しませて頂きました。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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