今回のサッカーW杯カタール大会、日本が歴史的大金星を挙げたドイツ戦のテレビ視聴率(23日午後10時〜、NHK総合)は、放送関係者に言わせると「意外に伸びなかった」そうなんですよね。
ビデオリサーチ調べによる関東地区の数字は以下の通り。
平均世帯視聴率:35.3%
平均個人視聴率:22.1%
瞬間最大視聴率:40.6%(午後11時59分、日本の勝利が決まった直後)
高視聴率ではあるのだが、W杯の日本戦は40%を上回るのが当たり前だったから、「かなり物足りない」というのだ。
今大会はインターネットテレビ局ABEMAが無料で全64試合を生中継しており、カリスマ的人気を誇る元日本代表・本田圭佑氏がドイツ戦の解説を務めていたことから、視聴者をそちらに食われたのではないかと見られている。
23日のABEMAの視聴者数は開局以来初めて1000万人を超えたそうだから、決して的外れな推測ではないでしょう。
しかし、きのう27日の日本−コスタリカ戦(テレビ朝日)は、ドイツ撃破の興奮冷めやらぬ中、試合開始が日曜の夜7時だったためか、大勢の視聴者が自宅のテレビで観戦していたことを以下の数字が示している。
平均世帯視聴率:42.9%
平均個人視聴率:30.6%
瞬間最大視聴率:53.8%(午後8時53分、試合終了の直後)
さて、ここで気になるのが、コスタリカ戦と同じ時間帯に放送された他局の裏番組がどれだけの視聴率を獲得したか。
いつもお世話になっている某民放関係者の先輩に教わった数字は以下の通り。
NHK『鎌倉殿の13人』6.2%
日本テレビ『ザ!鉄腕!DASH!!』6.8%、『世界の果てまでイッテQ!』4.7%
TBS『坂上&指原のつぶれない店』3.6%
フジテレビ『逮捕の瞬間!警察24時』3.8%
テレビ東京『デカ盛りハンター』1.9%
軒並み一桁だから、やっぱり4年に1度のW杯日本戦は強いなあ、と思う半面、それぞれのレギュラー番組には根強いファンがついていることの証でもある。
しかし、きのう『デカ盛り』を観ていた視聴者ってどんな人たちなんだろう? と考えなくもないですが。
さて、グループリーグ最後の日本−スペイン戦は12月2日早朝4時からフジテレビで放送される予定。
俺、そんなに早く起きられるかなあ、でも、日本がスペインに勝って決勝トーナメント進出を決めたら、たぶん生きているうちに2度と見られないだろう歴史的瞬間になるからなあ…(という希望はちょっぴりだけど抱いています)。