オリックスが第6、7戦を連勝し、1引き分け2敗から怒濤の4連勝で26年ぶりの日本一に輝いた今年の日本シリーズ。
オリックスの地元・関西地区はともかく、関東地区のテレビ視聴率はどこまで伸びたのか、例によって某テレビ局関係者の先輩が教えてくれました(数字はすべてビデオリサーチ調べ)。
第6戦(29日、フジテレビ)は世帯平均視聴率9.8%、瞬間最高は21時43分の14.6%。
NHK-BSとの並列というハンデ付き、しかもアウェーのオリックスの勝ち試合という条件からすると、かなり健闘したと言っていいんじゃないでしょうか。
ちなみに、民放地上波の裏番組では日テレ『みんなの動物園 2時間SP』が10.2%で、日本シリーズと重なった時間帯では唯一の2ケタ。
毎分視聴率も20時15分ぐらいまでは『動物園』がシリーズを上回ってトップを走っていた。
しかし、そこから抜きつ抜かれつの展開になり、20時45分くらいからシリーズがトップに浮上。
なかなか興味深い視聴率レースの中、他の裏番組は5.3%~7.7%程度にとどまった。
第7戦(31日、フジ)は世帯平均視聴率が13.4%。
NHK-BSとの並列ではなく、9年ぶりの第7戦で、オリックス26年ぶりの日本一か、日本シリーズ36年ぶりの第8戦突入かと注目されただけあって、今シリーズ最高の数字をたたきだした。
瞬間最高は試合終了から胴上げの瞬間に至る21時44、45分の20.4%。
これも今シリーズ中最高、かつ初の20%超えとなった。
地上波の裏番組は日テレ『鉄腕DASH』11.2%、『イッテQ』11.6%、NHK総合『鎌倉殿の13人』11.3%で、裏の2ケタはこの3番組だけ。
毎分視聴率レースでは18時50分過ぎから20時45分ぐらいまでNHK、日テレと競り合いが続いたものの、そこから先は日本シリーズが伸びて〝胴上げフィニッシュ〟に駆け込んだ。
某テレビ局関係者の先輩曰く「オリックスの5-0のままでなく、終盤でヤクルトが1点差に追い上げて見せ場を作ったのが大きかった」。
なお、個人視聴率ではM4(男性65歳以上~)、M3(男性50~64歳)の順になっているそうで、固定化したこの分布をもっと若い年齢層に拡大できるかが「今後の課題」だそうです。