極寒の地、カナダ北部の鉱山でガス爆発による崩落事故が起こり、鉱員26人が閉じ込められてしまう。
彼らを救うには救出用の坑口装置が必要だが、重量が30トンもあるためヘリで空輸することができない。
そこで鉱山会社の幹部は、坑口装置を大型トレーラーに積み、陸路で鉱山まで運ぶことにする。
しかし、事故現場の酸素が尽きる30時間以内に鉱山まで行くには、広大なウィニペグ湖に張った氷の上、「アイス・ロード」を突っ切って行かなければならなかった。
4月半ばで厚さ80センチの氷が溶けかかり、通行止めになっていたアイス・ロードのゲートが開けられ、坑口装置を乗せた大型トレーラーが鉱山に向かう。
途中で湖に水没する恐れがあることから、3基の装置が3台のケンワースに乗せられ、総額20万ドルの成功報酬は分配されず、輸送を完遂したドライバーが受け取る。
という設定はアンリ=ジョルジュ・クルーゾーの『恐怖の報酬』(1953年)にそっくり。
だから、ストーリーもあんなふうに展開するのかと思っていたら、爆発事故にも輸送計画にも裏があり、予想だにしなかった仲間割れも起こって、最後までグイグイ引っ張られる。
監督・脚本は『ダイハード3』(1993年)、『アルマゲドン』(1998年)の原案などを手がけたジョナサン・ヘンズリーで、矢継ぎ早に見せ場をつないでいく展開はなかなか巧み。
70歳になった主役のリーアム・ニーソンもまだまだ頑張っています。
オススメ度B。
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑