開巻早々、父親が臨終を迎えつつある病院に長男夫婦(松重豊と天海祐希)、長女夫婦(若村麻由美と石井正則)が集まって、葬儀代をどちらが払うか、という話し合いが行われる。
長女はこれまで両親の介護に散々お金を費やしてきたからと、葬儀代は全額長男に出してもらいたいと主張。
長男は仕方なく承諾し、彼の嫁はなるべく安く済ませようとするが、父親が浅草で有名な老舗の和菓子屋を経営していたことから、母親(草笛光子)は立派なお葬式にするようにと要望する。
嫁は葬儀屋の口車に乗せられ、計400万円もかかる葬儀を行うことになり、老後のためにコツコツと貯めていたなけなしの貯金が激減。
そこへ持ってきて、自分の娘(新川優愛)が出来ちゃった結婚。
夫となったバンドマン(加藤諒)の両親(佐々木健介と北斗晶)の意向もあり、麻布の高級式場でド派手な結婚式を挙げたいと言い出す。
さらに、ケアマンションでひとりぼっちになった母親を長男夫婦の家に引き取ったところ、カードを使って散財を繰り返し、お金が出て行く一方。
ただ、後半は「老後の資金の確保」というメインテーマから離れ、草笛光子のコメディショーのようになってしまうので、興味を持って最後まで観られるかどうかにはかなり個人差があると思う。
草笛は非常に元気で、先月亡くなった僕の父親より1歳年上だとはとても思えない。
母親もこの年になるまで元気でいてほしいなあ、と映画の出来栄えとはまったく別の感慨が湧きました。
オススメ度B。
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨 D=ヒマだったら😑