巨人の「4番中田翔」に違和感を抱くファンはまだ少なくないらしい。
中田は昨年日本ハムで暴力事件を起こし、引き取られるように移籍して以降、自ら具体的釈明をしていない。
そんな選手を、「常に紳士たれ」をモットーとする名門球団の第91代4番に据えるのはいかがなものか、というわけである。
そうした声が上がっている一方、「4番中田」が巨人の勝利に貢献しているのも事実だ。
11日の広島戦でも、3回に試合を決定づける2ラン本塁打を放っている。
今の巨人に、こんな仕事のできる勝負強い4番が他にいるだろうか。
さらにもうひとつ、僕が強調しておきたいのが、打撃に加え、一塁守備での貢献度。
一塁線を破りそうな強烈な打球に飛びつき〝回転レシーブ〟で捕球したり、セカンドやショートからのワンバウンド送球を巧みにすくい上げたりと、日本ハム時代にパ一塁手部門で4度ゴールデングラブ(GG)賞を受賞した技術が光る。
そんな中田の一塁守備は、現役時代に史上最多の10度GG賞を受賞した駒田(現巨人三軍監督)をほうふつとさせる。
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