【きょう12日アップ&発売!】東スポWeb&東京スポーツ『赤ペン!!』411

えー、今回は、大谷翔平のおかげで、ファンの間でも関心が高まりつつあるメジャーリーグの審判の話題を取り上げます。

球審が「ストライク!」とコールするや、打席の大谷翔平が苦笑しながら「違う、違う、ボールですよ」と言わんばかりに手を振る。
そんな大谷の姿がとくに目立つ今季、ロブ・マンフレッド・コミッショナーが注目すべき発言を行った。

2024年から、ボール、ストライクを機械が判定する〝ロボット球審〟、正式名称ABS(オートメイティッド・ボール・ストライク・システム)を導入するというのだ。
人間に代わってジャッジを行うのは、NPBでも使用されている計測器トラックマン。

ネット裏に設置された機械がストライク、ボールを判定し、人間の球審のイヤホンに伝え、従来通り球審がコールする。
では、人間の球審はただ機械に命じられた通りに働くだけになるのか、と言えば、まだ人間でなければ判定できない部分も残されている。

第一にハーフスイング。
第二に、機械はワンバウンド投球で、ゾーン内に入ったらストライクと認識してしまうため、「ボール」と正しくジャッジし直す必要がある。

このABAは19~21年、MLBとパートナーシップ協定を結んでいる米独立リーグのアトランティック・リーグが試験的に導入し、今年からマイナー3Aでも使用されており、正確性向上に一定の成果をあげているという。
ただ、こうなると、大谷には投球を見極めやすくなるかもしれないが、メジャーの審判は厳しい立場に追い込まれそうだ。

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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