巨人の後半戦スタートで、改めてコロナ禍の影響を考える🦠⚾️

四回、巨人は丸のタイムリーで逆転の口火を切ったが

巨人はきょうの阪神戦から後半戦開幕、ということで、東京ドームに足を運んできました。
しかし、正直なところ、個人的に一番気分が盛り上がったのは、久しぶりに会った昔馴染みの記者たちとあれこれ話し込めた、試合前のひと時だった。

とくに名は秘すが、ひとりはTスポから夕刊Fに移ったベテラン記者、もうひとりはDスポーツの遊軍記者。
どちらも1990年代に長嶋監督時代の巨人、王監督時代のダイエー(現ソフトバンク)を取材していたころからのつきあいで、最近はどんな立場でどんな仕事をしているのか、共通の知り合いの誰某は何をやっているのか、話題は尽きない。

同じチーム、同じ時代で現場を踏んだ記者との間で、必ずと言っていいほど議論の対象になるのが、プロ野球の取材環境はこのままでいいのか、という問題。
コロナ禍によって現在のようなリモート取材や代表取材に限定された形式が常態化し、いつまでも単独取材が禁じられたままでは、独自性のある記事は書きにくいし、個性のある記者も育たないのではないか。

さて、最大84人にも上る新型コロナウイルス感染者を出した割に、きょう16選手を再登録した巨人のスタメンとベンチ入りメンバーはほぼ平常通り。
スタメンで珍しかったのは2番・重信、6番・ウィーラー、7番・北村ぐらいで、1番・吉川尚、3番・丸、4番・岡本和、5番・ポランコと、中軸にはいつもの顔ぶれがそろった。

しかし、控えの内野手を多めにベンチ入りさせておきたかったからか、オールスターにも出場してノッているウォーカーをベンチから外していたのは少々解せない。
コロナに感染した主力も、2安打して気を吐いたのは丸ぐらいで、岡本和もウィーラーも無安打に終わった。

投手起用も後手後手に回り、先発・メルセデスが4失点で阪神に勝ち越され、3番手・桜井が2失点と事実上のダメ押し点を献上し、最終的には3-6で敗戦。
巨人の試合延期は何やかんやと批判されたが、ファンが13日ぶりのゲームを待っていたのも事実で、その期待に応える戦いぶりを見せたとは言いがたい。

正直、取材している立場としても、ここにツッコミを入れたい、という意欲も沸いてきません。
もっと頑張れジャイアンツ、憎まれてこそジャイアンツ、それでも勝つのがジャイアンツ、だったんだけどな、昔は。

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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