東京ドームもきょうから節電💡🔌⚾️

きょうから試合中もこんなに暗く…なったわけではなく、これはメンバー交換時の演出

東京ドームでは政府からの要請を受け、きょうのヤクルト戦以降、巨人の主催試合で毎回約49%の節電を実施する。
最初にこのニュースを聞いた時、また東日本大震災の起こった2011年のようなセピア色の光景が戻ってくるのかと、少なからず暗い気分になった。

当時は福島県の原発が震災で稼働できなくなり、夏場の電力が不足していたことから、球場照明の下で行われるプロ野球のナイターに一般社会から批判が殺到。
とくに、照明だけでなく空調にも電力を使う東京ドームの対応に注目が集まった。

そこで東京ドームと巨人は、照明を通常の70~75%に落としてナイターを開催。
とりあえず、選手たちのプレーには大きな支障はなかったものの、まだLEDに切り替わる前の暖色照明だったため、球場全体がセピア色に染まったように見えたのである。

これには気分が沈みましたね。
ナイターにはやはり煌々たる照明が欠かせないと、改めて、というより初めて痛感した。

あとになって、東京ドームには自家発電機があるから、自前の電力だけでも十分通常通りの照明を維持できた、と関係者に聞いた。
ただ、震災発生直後の当時はプロ野球、とりわけ通常通りの公式戦開催を主張した巨人が“悪者”になっていたため、世論を宥めるためにも、ああいう形で節電に協力している、という態度を示さなければならなかった、というのである。

裏付け取材はしていないので、真偽の程はわかりません。
ただ、球場が暗くなったり、プロ野球がまたおかしな形で一方的に非難されたりするのは嫌だなあ、と思った。

しかし、今回の主な節電対象は外部の夜間照明やスタンド後方のコンコースで、自家発電機の電力も有効活用できていることから、グラウンド上の照明、クリアビジョンの映像、空調など、すべては平常と変わらず稼働しているように感じられた。
というわけで、ファンのみなさん、安心して東京ドームにお越しください…とは言いにくいけどね、コロナの感染者数がここにきてまた急増しているから。

なお、試合は4-1で巨人の勝利。
最後を締めたルーキー守護神・大勢のイメージビデオも節電モードではなく、通常モードでスタンドを大いに沸かせていました。

このラスボス映像もすっかり定着しましたね
スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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