まさかのカープ移籍を決断し、連日ファームでの調整ぶりが注目されている秋山翔吾。
彼がかつて、レジェンドOB高橋慶彦氏の記録を塗り替えようとしていたことを覚えているファンは今、何人いるだろうか。
西武でNPB最多の216安打を記録した2015年、6月8日の中日戦から7月12日の日本ハム戦まで31試合連続安打をマーク。
高橋氏が1979年に達成した33試合連続のプロ野球記録に並ぶまで、あと「2」と迫ったのだ。
前年までの4年間で通算打率2割6分６厘の秋山が突然安打製造機に化けた原因は何か。
「今年から1番に固定されたのが大きい」と、当時彼は私の取材にこう答えた。
「1番はヒットを打つのはもちろんだけど、四球で出塁することも大事な仕事だし、後ろに栗山さん、中村さんがいるから僕はとにかく塁に出ることに徹する。
そういう役割が明確になって、難しい球に手を出さず、甘い球を仕留めることに集中できるようになったんです」
31試合連続安打して、左打者のNPB記録を達成。
しかし、32試合目の楽天戦で、秋山は実に意外な選択をした。
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