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先週末、首位ヤクルトとの3連戦に1勝2敗と負け越し、球団史上最速で自力優勝の可能性が消滅した巨人。
エース菅野をはじめとする投手陣の不信が最大の敗因と見られているだけに、現在新型コロナウイルスに感染して隔離中の桑田投手チーフコーチの復帰が待たれるところである。

その桑田コーチが21日朝に喉の痛みを訴えて感染が発覚したという球団発表を聞いて、私はふと彼の現役時代を思い出した。
実は桑田コーチ、若い頃から体調管理に人一倍注意していながら、扁桃が一つの〝弱点〟だったのだ。

シーズン中に突然練習を休んだり、登板を回避したりしたこともあり、「扁桃を切ればいいんだよ」とボヤいたコーチもいた。それでも、現役時代は投げて勝ちさえすれば、周囲の批判を封じることができた。

しかし、チーフコーチに就任したいま、投げるのは自分ではなく選手である。
しかも、先に挙げた菅野が不調、山口が故障で離脱中、メルセデスもきょうから登録抹消と、主力が頼りにならないため、まだ実績のない新人や若手を使って勝たなければならない。

27日現在、チーム失点327は12球団最悪で唯一の300点台、同四球233個も12球団最多と、桑田コーチ自ら課題に掲げていた四球の多さが解消できていない。
隔離生活から復帰したら、どうやって投手陣を建て直すのか。

桑田コーチがやりくりに苦労しているのは理解できるが……この続きはきょうの東スポ、大スポ、中京スポ、九スポで御一読ください!
今週もよろしくお願いします!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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