【きょう21日発売!】東京スポーツ『赤ペン!!』401

巨人の取材を始めて30年余り、新人クローザー大勢の投球を見るたび、つくづく感心させられることがある。
スピードや球威で大勢を上回る投手はいくらも見てきたけれど、ことメンタルの強さでは彼が随一ではないかと思うのだ。

昔から、巨人の守護神は0点に抑えて当たり前、たまに打たれただけでもこっぴどくたたかれる。
角、鹿取、石毛、河原、西村ら、歴代抑え投手は全員そういう精神的重圧に苦しめられてきた。

オールドファンなら、石毛が四球で自らピンチを招き、自滅して試合を引っ繰り返される場面を再三目撃してきたはず。
そうしたプレッシャーの大きさを考慮されてか、西村は首脳陣に「抑えをやれ」と直接指示されておらず、「とりあえず最後に投げろ」と投手コーチ言われ、徐々に抑えに定着した。

そんな先輩もいる中、ドラフト1位ルーキーの大勢は自らクローザーを志願。
12球団最速となる60試合目で20セーブに到達し、球団最速記録、プロ新人最速記録を更新したのだからすごい。

この前半戦の大活躍の裏側で、球団が手厚くケアしていたのが…この続きはきょうの東スポ、大スポ、中京スポ、九スポで御一読ください!
今週もよろしくお願いします!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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