『TOKYO VICE』#7不義不徳(WOWOW)😉

全8話 各話55〜64分 2022年 アメリカ=HBO Max 日本=WOWOW
第7話初放送:2022年6月5日午後11:00〜

アンセル・エルゴート演じる主人公ジェイク・エーデルスタインは、原作『トウキョウ・バイス: アメリカ人記者の警察回り体験記』(2016年)の著者で、本作のエグゼクティヴ・プロデューサーも務めている。
エーデルスタインは上智大学卒業後に読売新聞社に入社し、1993年から12年に渡って日本のヤクザ社会を取材した体験を元に原作を書き上げたという。

エーデルスタインの勤める明調新聞はもちろん読売で、新宿を根城とする千早会、そこに関西から進出してきてシマを奪おうとする戸澤組のモデルとなった広域暴力団の名前も思い浮かぶ。
ただし、実話をネタにしたノンフィクションの匂いはほとんどせず、メロドラマ的要素が多いことから、このテレビドラマ版もあくまで小説の映像化作品と考えたほうがいいだろう。

最終話まであと1話と迫ったこのエピソードは、かねてから千原会のシマにあるクラブを離れ、自分の店の開店準備に奔走するサマンサ(レイチェル・ケラー)を中心に描かれる。
サマンサがクラブから引き抜こうとしていたポリーナ(エラ・ランプフ)が突然行方不明になり、悲願だった独立に暗雲が漂い始める。

新宿進出を進める戸澤組は、料亭で盛大な誕生日パーティーを開いた組長(谷田歩)が昏倒し、死期が近いことが示される。
そうした最中、警視庁では犬猿の仲だった片桐(渡辺謙)と宮本(伊藤英明)に、上司(渡辺裕之)から今後は情報交換して協力し合うよう指示が下るのだが。

最終回に期待を持たせる終わり方だが、果たしてどうなることやら。
そう言えば、佐藤(笠松将)の子分役で出演していた格闘家・石井慧はどこへ行っちゃったんだろう?

オススメ度B。

ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2022リスト
A=ぜひ!🤗 B=よかったら😉 C=気になったら🤨  D=ヒマだったら😑
※再見、及び旧サイトからの再録

50『ライトハウス』(2019年/米)C
49『TOKYO VICE』#6虚々実々(2022年/WOWOW、HBO Max)B
48『TOKYO VICE』#5因果応報(2022年/WOWOW、HBO Max)B
47『スーパーマン&ロイス』シーズン1(8)「無力な自分」(2021年/米)B
46『スーパーマン&ロイス』シーズン1(7)「鋼鉄の男」(2021年/米)B
45『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020年/米)A
44『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2018年/米)B
43『クワイエット・プレイス』(2018年/米)A
42『TOKYO VICE』#4虎穴虎子(2022年/WOWOW、HBO Max)B
41『TOKYO VICE』#3精神一到(2022年/WOWOW、HBO Max)C
40『ドニー・ダーコ』(2001年/米)B
39『スーパーマン&ロイス』シーズン1(6)「パワーの代償」(2021年/米)B
38『スーパーマン&ロイス』シーズン1(5)「スモールビルの良心」(2021年/米)B
37『TOKYO VICE』#2起死回生(2022年/WOWOW、HBO Max)B
36『TOKYO VICE』#1新聞記者(2022年/WOWOW、HBO Max)B
35『ふたりのウルトラマン』(2022年/NHK)A
34『スーパーマン&ロイス』シーズン1(4)「波乱の幕開け」(2021年/米)B
33『スーパーマン&ロイス』シーズン1(3)「人気者であることの特権」(2021年/米)B
32『カムバック・トゥ・ハリウッド‼︎』(2020年/米)B
31『すばらしき世界』(2021年/ワーナー・ブラザース)A
30『私は確信する』(2018年/仏、白)C
29『透明人間』(2020年/米)A
28『アナザーラウンド』(2020年/丁、蘭、瑞)A
27『スーパーマン&ロイス』シーズン1(2)「引き継いだもの」(2021年/米)A
26『スーパーマン&ロイス』シーズン1(1)「パワーの目覚め」(2021年/米)A
25『日本女侠伝 侠客芸者』(1969年/東映)A
24『昭和残俠伝 血染の唐獅子』(1967年/東映)B
23『大コメ騒動』(2021年/ラビットハウス)C
22『王の願い ハングルの始まり』(2019年/韓)A
21『フラッシュ・ゴードン』(1980年/米)B
20『タイムマシン』(2002年/米)C
19『アンダーウォーター』(2020年/米)C
18『グリーンランド−地球最後の2日間−』(2020年/米)B
17『潔白』(2020年/韓)B
16『ズーム/見えない参加者』(2020年/英)C
15『アオラレ』(2020年/米)B
14『21ブリッジ』(2019年/米)B
13『ムニュランガボ』(2007年/盧、米)C
12『ミナリ』(2020年/米)A
11『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』(2021年/東宝映像事業部)C
10『死霊の罠』(1988年/ジョイパックフィルム)C
9『劇場版 奥様は、取扱注意』(2021年/東宝)C
8『VHSテープを巻き戻せ!』(2013年/米)A
7『キャノンフィルムズ爆走風雲録』(2014年/以)B
6『ある人質 生還までの398日』(2019年/丁、瑞、諾)A
5『1917 命をかけた伝令』(2020年/英、米)A
4『最後の決闘裁判』(2021年/英、米)B
3『そして誰もいなくなった』(2015年/英)A
2『食われる家族』(2020年/韓)C
1『藁にもすがる獣たち』(2020年/韓)B

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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