【きょう2日発売!】Sports Graphic Number 1052 佐々木朗希特集号『筑波大・川村卓准教授が明かす肉体の秘密と進化/〝完全試合未遂対談〟西口文也×杉内俊哉』

発行:文藝春秋 2022年6月16日号 定価:700円=税込

4回続けてSports Graphic Numberの野球特集号のお手伝いをしました。
最初が昨年日本一のヤクルト、次が昨季のMLBア・リーグMVPの大谷翔平、その次が高校生たちへの〝野球伝道師〟となったイチローさん、ときて、今回は史上最年少で完全試合をやってのけた〝令和の怪物〟佐々木朗希。

僕が取材、執筆を務めた記事は以下の2本です。

①筑波大准教授兼硬式野球部監督・川村卓さんのインタビュー。

川村さんはスポーツ動作解析の第一人者で、佐々木朗希の肉体と投げ方を大船渡高校3年の夏から視察、指導、研究している人物です。
この人に僕が最も教えてほしかったのは、ロッテ首脳陣による前代未聞の調整法の理由と効果。

入団1年目に一軍はおろか二軍でも試合で投げさせなかったのは何故なのか。
それでも3年目に完全試合ができるほど成長できた原因は何なのか。

川村さんの話をじっくりと伺って、やっと謎が解けました。
あの極めて得意な調整法に大谷翔平が影響を与えていたという事実も含めて、大変興味深いインタビュー記事に仕上がったと思います。

②完全試合〝未遂〟経験者対談、西口文也(西武二軍監督)×杉内俊哉(巨人三軍投手コーチ)

このお二方があと一歩というところで完全試合を逃した試合は、ファンならいまでも鮮明に覚えていることでしょう。
杉内さんは2012年5月30日の楽天戦、九回2死までパーフェクトに抑えながら、最後になるはずの打者に四球を与えてノーヒットノーラン〝どまり〟。

西口さんは2005年8月27日の楽天戦、こちらは九回終了時まで完全で、0-0のまま延長十回に突入した矢先、先頭打者にヒットを打たれてしまった。
ちなみに、西口さんは2002年のロッテ戦、2005年の巨人戦で、いずれも九回2死から安打を許しており、ノーヒットノーラン失敗はこれで通算3度目だった。

そんなお二方は、佐々木朗希が史上最年少で達成した完全試合、さらに2試合連続パーフェクト寸前のピッチングと、八回まででの交代をどう見たのか。
時節柄、お互いの顔を分割画面で眺めながら行ったZoomによるオンライン対談、これも非常に面白かった。

もちろん、佐々木朗希本人のロングインタビューも掲載されています。
どうぞ御一読ください!

スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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