【きょう31日発売!】東京スポーツ『赤ペン!!』398

最近、球界関係者の間で、中日・根尾昂の将来を危ぶむ声がしきりである。
4年目の今季、開幕前に登録を内野手から外野手に変更されたと思ったら、二軍落ちするや遊撃手に逆戻りして、さらにはプロ入り初めて投手としても登板。

二刀流ともてはやすメディアもあるけれど、一軍ではまだ敗戦処理として2度投げただけ。
プロ野球選手としては、いまだに何をやらせても実力不足の感が強い。

いや、だからと言って、根尾を腐すのが今回の目的ではありません。
根尾のポテンシャルは本当にこの程度のものなのだろうか、もっと派手にブレークできる可能性を秘めているのではないかと、私も心中秘かに期待しているのですから。。

私が根尾の名前を初めて聞いた6~7年前、彼はすでに全国的に有名な存在だった。
当時流行った「スーパー中学生」と言う言葉も、もとはと言えば根尾の代名詞だったのである。

根尾は小6だった2012年夏、NPB12球団ジュニアトーナメントに投手として出場。
直球が最速128㌔をマークし、地元岐阜県のシニアリトルやボーイズリーグのチームによって激しい争奪戦が巻き起こった。

中には「試合と練習の日には車の送り迎えをつけます」と申し出た遠方のチームもあったという。
そうした勧誘を丁重に断った根尾は、地元の飛騨高山ボーイズに入団、中3だった2015年、ナゴヤ球場にやって来ると、川上憲伸や岩瀬仁紀の目の前で伝説を作ったのだ。

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スポーツライター。 1986年、日刊現代に入社。88年から運動部記者を務める。2002年に単行本デビュー作『バントの神様 川相昌弘と巨人軍の物語』(講談社)を上梓。06年に独立。『失われた甲子園』(講談社)新潮ドキュメント賞ノミネート。東スポ毎週火曜『赤ペン!!』連載中。 東京運動記者クラブ会員。日本文藝家協会会員。
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