『ウルトラQ』(1966年/TBS)、『ウルトラマン』(1966〜67年/同)、『ウルトラセブン』(1967〜68年/同)など、初期のウルトラシリーズのメインライターだった金城哲夫と上原正三を主人公としたテレビドラマ。
彼らが沖縄出身で、今年が1972年の沖縄本土復帰より50年目にあたることからNHKが制作した作品である。
若き日の金城を満島真之介、上原を佐久本宝と沖縄出身の俳優が演じており、どちらもなかなかの好演。
満島は顔貌が実在の金城にどことなく似ていることもあって、僕がこれまでに観た彼の芝居の中ではベストに近い熱演と言ってよく、金城と上原が沖縄方言で交わす会話に字幕スーパーを付けた見せ方も効いている。
演出したのは沖縄在住の映画監督・中江裕司(京都出身)で、1960年生まれの彼は、初期のウルトラシリーズをオンタイムで見ていた世代である。
つなぎの場面にガラモンとカネゴンを登場させたり、ドラマの合間に『ウルトラQ』や『ウルトラマン』の映像を挟んだり、さらには円谷プロの円谷粲、ウルトラシリーズの監督・助監督を務めた満田かずほのインタビューを挿入したりと、いちいちウルトラ世代の心を揺さぶる演出が心憎い。
個人的には、金城と上原を初めてノンフィクションとして描いた『ウルトラマン昇天 M78星雲は沖縄の彼方』(山田輝子著、1992年/朝日新聞社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(切通理作著、1993年/宝島社)が出版されたころ、貪るように読んだことを思い出した。
後者を購入したのは僕の郷里・広島県竹原市の駅前にあった個人経営の書店で、すでに閉店して20年以上経つが、シャッターの下りた店舗だけはまだ残っている(はず)。
オススメ度A。
ブルーレイ&DVDレンタルお勧め度2022リスト
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※再見、及び旧サイトからの再録
34『スーパーマン&ロイス』シーズン1(4)「波乱の幕開け」(2021年/米)B
33『スーパーマン&ロイス』シーズン1(3)「人気者であることの特権」(2021年/米)B
32『カムバック・トゥ・ハリウッド‼︎』(2020年/米)B
31『すばらしき世界』(2021年/ワーナー・ブラザース)A
30『私は確信する』(2018年/仏、白)C
29『透明人間』(2020年/米)A
28『アナザーラウンド』(2020年/丁、蘭、瑞)A
27『スーパーマン&ロイス』シーズン1(2)「引き継いだもの」(2021年/米)A
26『スーパーマン&ロイス』シーズン1(1)「パワーの目覚め」(2021年/米)A
25『日本女侠伝 侠客芸者』(1969年/東映)A
24『昭和残俠伝 血染の唐獅子』(1967年/東映)B
23『大コメ騒動』(2021年/ラビットハウス)C
22『王の願い ハングルの始まり』(2019年/韓)A
21『フラッシュ・ゴードン』(1980年/米)B
20『タイムマシン』(2002年/米)C
19『アンダーウォーター』(2020年/米)C
18『グリーンランド−地球最後の2日間−』(2020年/米)B
17『潔白』(2020年/韓)B
16『ズーム/見えない参加者』(2020年/英)C
15『アオラレ』(2020年/米)B
14『21ブリッジ』(2019年/米)B
13『ムニュランガボ』(2007年/盧、米)C
12『ミナリ』(2020年/米)A
11『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』(2021年/東宝映像事業部)C
10『死霊の罠』(1988年/ジョイパックフィルム)C
9『劇場版 奥様は、取扱注意』(2021年/東宝)C
8『VHSテープを巻き戻せ!』(2013年/米)A
7『キャノンフィルムズ爆走風雲録』(2014年/以)B
6『ある人質 生還までの398日』(2019年/丁、瑞、諾)A
5『1917 命をかけた伝令』(2020年/英、米)A
4『最後の決闘裁判』(2021年/英、米)B
3『そして誰もいなくなった』(2015年/英)A
2『食われる家族』(2020年/韓)C
1『藁にもすがる獣たち』(2020年/韓)B